東京都小池知事 GW期間の旅行「それぞれが判断」、中国・上海強制撤去を巡る騒動 韓国規制緩和

東京都小池知事 GW期間の旅行「それぞれが判断」、中国・上海強制撤去を巡る騒動 韓国規制緩和

東京都小池知事 GW期間の旅行「それぞれが判断」、中国・上海強制撤去を巡る騒動 韓国規制緩和

東京のきょうの新たな新型コロナウイルス感染者は6768人。高止まりが続いていますがお隣の韓国と中国も同じ状況です。ところが、両国がとる対応は正反対。その現場を探りました。

東京都 小池百合子知事
「ゴールデンウィーク中は特に人の流れが増えていく、そういう季節でもあろうかと思います。(旅行は)それぞれご判断いただければと思います。それだけに必要な情報を提供していくことがポイントだと思います」

間近に迫ったゴールデンウィークの旅行について、こう話した東京都の小池知事。去年までの過去2年間は。

▼2020年
「来年(2021年)のゴールデンウィークを心の底から楽しめるような、そのためにも今年(2020年)我慢して頂きたいと思います」
▼2021年
「残念ながらこの(2021年)ゴールデンウィークでもステイホームをよろしくということで」

大型連休中の旅行は控えてほしいと要請していました。

今年は、「それぞれが判断」とした上で、「混雑した場所・時間を避けていただくなど基本的な感染防止対策の徹底をお願いしたい」と述べました。

また、小池知事は来週日曜までとなっている、「リバウンド警戒期間」が終わった後の対応については、新型コロナの重症化や病床の状況など、専門家による分析を踏まえて来週中にも示したいとしています。

一方、アジアの対応は。

住民
「帰れ!下がれ!」

これはきのう中国の上海東部のマンション前で撮影された映像。白い防護服を着た警察が市民を拘束したり数人がかりで地面に押しつけたりしています。

感染拡大の影響で事実上のロックダウンが続く上海。

香港メディアによりますと市当局は3日前、このマンションの一部の入居者を立ち退かせその部屋を隔離施設にすると通知しました。その後、工事用の資材を持った業者や警察が現場に現れると反対住民との間で衝突に発展したというのです。

住民
「何の罪を犯したというの?」
「警察は国民の味方じゃないのか?」

市当局によると現在、上海市内にある隔離施設は100か所を超え、16万床以上を確保したとしていますが、3月以降感染者が30万人に達しているため収容先の確保に躍起になっているとみられます。

記者
「ソウルの市場では屋台に多くの客がいて日常が戻ったかのようにも見えます」

こちらはお隣韓国。市場では食事を楽しむ大勢の人の姿が見られますが、新型コロナの感染状況は依然、深刻です。

感染者の累計は1600万人を超え、国民のおよそ3人に1人が感染したことになります。こうした中で韓国政府は。

韓国 金富謙首相
「これまで防疫措置の重要な象徴とされてきた『社会的距離の確保』を果敢に解除します」

18日から飲食店などの営業時間の制限や私的な集まりの人数制限を全面解除すると発表。屋外でのマスク着用義務を廃止するかどうかについても、2週間後に結論を出す方針を明らかにしました。ソウル市民は。

市民
「もう防疫措置も解除して元に戻ればいいです」
「規制をしたからといってコロナが減るものではないでしょう。早く日常生活ができるよう、いっそ規制を解いてくれたらいいです」

これに対し次期政権側は感染者の高止まりが続いていることから「緩和の速度を調整すべきだ」と現政権の手法に懸念を示しています。
(15日17:18)

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