「苦しいのは西側」プーチン氏の強気発言も・・・ロシア国内「塩も買えない」(2022年4月15日)
プーチン大統領は、「ロシアへの制裁で苦しんでいるのは西側諸国だ」と、強気な発言を繰り返しています。
プーチン大統領が見せる強気の姿勢。それは揺さぶりなのか、それとも苦境の裏返しなのか。
ロシア、プーチン大統領:「我々のエネルギー資源を代替品に置き換えようという試みが、全世界の経済に影響を与えることは避けられない」
14日、エネルギー関係の閣僚と会議を開いたプーチン大統領は世界有数のエネルギー供給国としての立場を強調し、ウクライナを支援する国々を牽制(けんせい)しました。
ロシア、プーチン大統領:「非友好的な国々のなかの、いわゆるパートナー諸国はロシアのエネルギー無しでやっていけないことを認めている。合理的な代替品は、今ヨーロッパには存在しない。(代替品は)可能だが今は存在していない」
確かに経済に与える影響は深刻です。
ドイツの5つの経済研究所が出した報告では、ロシアからの天然ガスの供給が急に停止した場合、今後2年間でドイツは約30兆円の経済損失を被り、重大な景気後退に陥ると言います。
アメリカでも・・・。
ガソリンスタンドの客:「ガソリンは明らかに値上がりしているよ。街に仕事しに行くたびに余計に払わなければいけない。通行料も値上がりし、卵も値上がりし、何もかも値上がりしているよ。ウクライナでの戦争がガソリン価格を引き上げているんだ」
記録的なインフレに見舞われています。戦争の終わりが見えないなか、アメリカの支援には変化が出てきています。
アメリカのインフレが加速しています。
買い物客:「57ドル払った。半年前なら28.30ドルくらいだった」
先月の消費者物価指数は前の年の同じ月と比べて8.5%上昇し、約40年ぶりの高水準となりました。
バイデン大統領:「インフレの課題に直面している。プーチンによるウクライナ侵攻が、世界中でガソリンや食料の価格を引き上げている」
一方、ロシアでも衣類から野菜、スマートフォンに至るまであらゆるものが値上がりしています。
ロシア西部の都市ヤロスラブリでは住民が長い列を作っていました。砂糖と塩を買うためです。
供給不足に対する住民の不満が高まるなか、当局が直売に乗り出したのです。
買い物客:「多くは必要ないんだけど、どこでも手に入らなくて」「行きつけは、あそこの店だけど、砂糖と塩だけが不足しています」
アメリカ国防総省の高官はロシア軍は地上戦の主力部隊をすでに相当数、ウクライナ東部に配置したとみています。
アメリカ国防総省、カービー報道官:「追加の8億ドルはロシアが冷酷な侵攻をウクライナ東部に集中させるなか、ウクライナのニーズに合わせたものだ」
東部での戦闘のニーズに合わせたもの。アメリカが新たに提供する兵器からは戦闘パターンの変化が見えてきます。
元米陸軍、ジョン・スペンサー氏:「方針転換があったようです。これまでは提供されていない武器です。これまではジャベリンやドローンなどの小型のものが必要とされたが、新たな局面で方針が変わった」
新たに提供されるのは長距離砲や相手の位置を特定する対砲兵レーダー、兵員輸送車やヘリコプターなど大型のものが目立ちます。
元米陸軍、ジョン・スペンサー氏:「ウクライナ軍は序盤戦でロシア軍を打ち負かし、キーウ陥落を防いだ。今後は東部でロシア軍に勝たなければならない。そのための方針転換で必要な武器も変わった」
ウクライナ軍の方針転換。開戦当初は都市の防衛戦が中心でしたが、今後、カギを握るのはウクライナ東部の地形です。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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