ロシア軍 フィンランド国境にミサイル移動か“NATO拡大”巡り威嚇か(2022年4月14日)

ロシア軍 フィンランド国境にミサイル移動か“NATO拡大”巡り威嚇か(2022年4月14日)

ロシア軍 フィンランド国境にミサイル移動か“NATO拡大”巡り威嚇か(2022年4月14日)

 海外メディアは、ロシアが隣国フィンランドの国境に向けてミサイルシステムを移動していると報じています。軍事的な威嚇を強めるロシア側の狙いは。

 長期化する戦乱。ヨーロッパでは、ロシアに対する警戒が日に日に強まっています。

 ロシアと国境を接する北欧フィンランドのマリン首相は、スウェーデンのアンデション首相と共同で会見。NATO(北大西洋条約機構)への加盟に意欲を示しました。

 フィンランド、マリン首相:「ロシアによるウクライナ侵攻の後、ヨーロッパの安全保障の構造は根本的に変化した。NATOの加盟国になることが、私たちの安全保障にどのように影響を与えるか検討する必要がある」

 ロシアの隣国であるフィンランド共和国は、人口およそ551万。面積は日本よりもやや小さく、「森と湖の国」と呼ばれるほど自然豊かな国です。

 これまで隣国ロシアに配慮し、国際軍事機構であるNATOへ加盟はしていませんでした。

 こうしたなか、ウクライナのゼレンスキー大統領は8日、フィンランドの議会で演説し、「ロシア軍はヨーロッパにとっても脅威だ」と訴えていました。

 ウクライナ、ゼレンスキー大統領:「ロシア軍がウクライナのブチャでやったことはご存じでしょうか。ロシア軍が今あなたたちの土地に侵攻する命令を受けたら、フィンランドで同じことをすることを分かっているでしょう」

 フィンランドのマリン首相は先月、自身のSNSでフランス、マクロン大統領との2ショット写真をアップし、「ヨーロッパの防衛力強化について、EU(ヨーロッパ連合)の首脳たちと協議する予定だ」と伝えていました。

 そもそもNATOは、創設時点では12カ国でしたが、現在は30カ国にまで増え、東方に拡大しています。

 仮にフィンランドがNATOに加われば、NATO側とロシアが接する国境は格段に長くなります。

 NATOの東方拡大を脅威とみなしているロシアは・・・。

 ロシア大統領府・ペスコフ報道官(11日):「北欧諸国のNATO加盟はヨーロッパに安定をもたらさないだろう」

 この発言があった翌日に複数のイギリスメディアが報じたのは、ロシア軍がフィンランドの国境近くにミサイルシステムを移動しているとする映像です。

 ミサイルシステムは、空母や戦闘機を破壊する機能があるとみられています。

 ロシアとフィンランドの軍事衝突に発展する可能性はあるのでしょうか。

 ロシア軍が北欧でも不穏な動きを見せています。フィンランドの国境近くにロシア軍がミサイルシステムを移動させているとイギリスメディアが報じています。ロシア側の狙いと今後について、明海大学・小谷哲男教授の解説です。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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