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都内“ワースト交差点”事故多発なぜ?・・・12月は急増(2021年12月24日)
年末にかけて交通量が増える12月は、1年で最も事故が多くなります。東京都内の“ワースト交差点”で、なぜ事故が起きているのかを取材しました。
■取材中にヒヤリ・・・右折車が見えずらい
見通しの良い、大通りの交差点。右折車と直進車の衝突事故です。
交差点では、右折と直進が接触する事故が、多発する傾向にあります。
こうした、事故が多発する交差点。都内で最も事故が多い交差点は、交通量の多い「大原交差点」です。
警視庁の調べでは、今年1月から10月までに12件と、都内で最も交通事故が多いということです。
国道20号と環状7号線が交差する大きな交差点となっていて、車通りなど、交通量の比較的多い場所となっています。
一体なぜ、大原交差点で、事故が多発するのでしょうか?
交差点に進入してみると、国道20号線から環状7号線へと右折していきます。対向車線の右折車で、奥がかなり見えづらいです。直進車が急に出てきます。対向車線を気にしながら、慎重な運転が求められます。
実際の大原交差点での映像。この交差点では、右折と直進が同じ車線です。そのため直進しようとすると、右折してくる車が、急に現れました。
さらに、別の映像では、左折していくトラックの後ろに続いて右折していくと、突然、歩行者が目の前に現れました。
車体の陰で見えませんでした。専門家は、次のように話します。
事故原因などを研究 東京農工大学・永井正夫名誉教授:「環七とか、大きな幹線道路はスピードが出やすいし、大原交差点とか、立体交差で多少見にくいところもあり、右折車と直進車が一番コンフリクト(衝突)しやすい状況。見にくい交差点というのは、リスクが高い」
■危険な12月「暗い時間が長い」
多発する交通事故。実はこの時期、特に注意が必要なことを示すデータがあります。
去年の交通事故件数を示したもので、12月は最も多く発生しています。2017年からおととしまでの、3年間の平均を見ても、やはり12月が最も事故が多いことが分かります。
東京農工大学・永井正夫名誉教授:「暗くなる時間が長くなれば、その分、事故も増えてくる可能性はある」
実際に、交差点の明るさを見てみました。
午後4時すぎ、ほとんどの車がヘッドライトを付け始めています。空はまだ少し明るい状況ではありますが、視界は徐々に悪くなってきています。
さらに、この1時間後、午後5時では、まだ夕方と言える時間ではありますが、辺りはもう夜のように暗くなってきています。
国道20号線に右折しようとする車の列は、一番右の車線だけ全く動いていません。反対側にカメラを向けると、その渋滞が先の方までずっと続いています。大原交差点からは、500メートルほどの渋滞です。
渋滞では、割り込む車もでてきます。しかし、こういう時こそ、余裕を持つことが重要だと専門家は指摘します。
東京農工大学・永井正夫名誉教授:「コンマ5秒とか1秒待てばいいのに、早く行きたいという。“急ぐ”というのが、大きい問題。早めに自宅から出て、目的地に向かっていくのが一番。余裕を持って出発する」
(「グッド!モーニング」2021年12月24日放送分より)
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