“避難民”広がる支援の輪 サーカス団に受け入れ・・・故郷は“激戦地” ダンサーの願い(2022年4月7日)
ブチャで起きた虐殺行為を受け、NATO(北大西洋条約機構)の外相会合がベルギーで開かれました。
■日本の外務大臣“初参加”へ
会合での主な議題は、ウクライナへの支援。対戦車兵器や防空システムのほか、生物化学兵器対策の装備の提供などが話し合われるとみられます。
また7日には、日本の外務大臣として初めて、林大臣が参加する予定です。
■“ブチャ虐殺”で「最大級制裁」
そうしたなか、アメリカ政府は、ロシアに対し、これまでで最大級となる追加の経済制裁を発表しました。
アメリカ・バイデン大統領:「同盟国や友好国とともに、ロシアの経済的コストを増やして、プーチンに痛みを加え、経済的孤立を深める」
ロシアの銀行最大手「ズベルバンク」と4位「アルファバンク」。さらには、主要な国営企業も対象に加え、資産を凍結するなど制裁を強化します。
さらに、アメリカ政府は、プーチン大統領の娘や、ラブロフ外相の家族も制裁の対象にするとしました。
■今後“避難民”受け入れ「個別に」
ウクライナへの支援は、人的保護の面でも行われました。
5日、政府専用機に乗って日本にやってきた、20人のウクライナ避難民。今後の避難民の受け入れについて、外務省関係者は、次のように話します。
外務省関係者:「政府専用機を再び飛ばすのは費用がかさむので、個別に航空券を手配する方向だ」
■サーカス団が“避難民”受け入れ
避難民支援の輪は、企業や個人の間でも広がっています。
福岡県で公演を行っている「ハッピードリームサーカス」。団員のウクライナ人ダンサー・ヴィクトリアさん(30)です。
ヴィクトリアさん:「こんにちは。ありがとう。どういたしまして」
ウクライナで12年間、新体操に携わっていたヴィクトリアさん。その経験を生かし、3年前、日本のサーカス団に所属するダンサーとなりました。
ふるさとは、ウクライナ東部のルハンシク州。戦火が絶えない激戦地です。
ヴィクトリアさん:「常に、母や父とは連絡を取っています。市内の安全な場所にいますが、いつも心配です。私に何かできるか、どうすれば助けることができるかと考えました」
■戦火の故郷・・・ダンサー「望みは平和」
ふるさとの家族や友人を心配するヴィクトリアさんは、先月、“ある行動”に出ました。
仲間に頼み込み、ウクライナにいた友人をサーカス団に受け入れることにしたのです。
ウクライナから避難・ルーシアさん(28):「良かった、本当にうれしい。今、ウクライナで生きるのは、難しくて大変」
ウクライナから避難・イリナさん(31):「夫は今、戦争で戦っている。そのことは、いつも考えている」
ヴィクトリアさんの友人らは、ダンスの経験者で、今後はダンサーとして、サーカスデビューを目指すといいます。
そんなヴィクトリアさんが今、望んでいることは「平和。それだけです」。
(「グッド!モーニング」2022年4月7日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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