“ブチャ虐殺”ロシア軍が自転車「狙い撃ち」か・・・「神よ」防空壕の住民“緊迫音声”【羽鳥慎一 モーニングショー】(2022年4月6日)

“ブチャ虐殺”ロシア軍が自転車「狙い撃ち」か・・・「神よ」防空壕の住民“緊迫音声”【羽鳥慎一 モーニングショー】(2022年4月6日)

“ブチャ虐殺”ロシア軍が自転車「狙い撃ち」か・・・「神よ」防空壕の住民“緊迫音声”【羽鳥慎一 モーニングショー】(2022年4月6日)

ウクライナのゼレンスキー大統領が5日夜、国連の安全保障理事会でオンライン演説し、キーウ近郊で多く民間人の遺体が見つかったことについて、「ロシアが犯した最も恐ろしい戦争犯罪だ」と訴えました。

 戦闘が続くウクライナでは、アメリカのCNNクルーが取材中に、ロシア軍から至近距離で砲撃を受け、逃げる様子が撮影されています。

■ウクライナ軍反撃か 続けざま砲撃

 激しい砲撃音が鳴り響き、炎とともにあたりに広がる白煙。4日に公開された、ウクライナ軍の砲撃で爆撃されたロシア軍の車両です。

 映像を確認すると、砲撃音がした直後に画面右側から、光のようなものがロシア軍の車両へと近付いていきます。

 立ち上った白煙のなかから、ロシア兵らしき人影が、走って逃げる様子も見えます。

 さらに、ウクライナ軍は、続けざまにロシア軍の車両を砲撃します。

■ロシア軍 黒海からミサイル攻撃

 一方、ロシア軍も・・・。暗闇のなか、次々と打ち上げられるミサイル。黒海からウクライナに向けて、ミサイル7発を発射したということです。

 各地で続くミサイル攻撃。さらに、オレンジ色に燃え上がる煙が見えます。

 ウクライナ・ルハンシク州行政長官:「敵(ロシア軍)が、硝酸タンクにミサイルを撃った。それにより、有害物質が漏れた。可能であれば、外に出る時は、重曹で湿らせたマスクを着けて下さい」

 ウクライナへの侵攻開始から、6日で6週間。アメリカ国防総省の高官によると、ウクライナに向けてロシア軍が発射したミサイルの数は、「4日までに1400発を超えた」といいます。

■“激戦地”CNNクルーの至近距離で砲撃

 激しい攻防戦が続くなか、黒海に面するウクライナ南部の港湾都市・ミコライウでは・・・。

 CNN ベン・ウィダマン記者:「このエリアは、上空を味方の砲弾、敵の砲弾が飛び交うような場所です」

 ウクライナ軍を密着取材していた、アメリカのCNNのクルー。すると突然・・・。

 CNN ベン・ウィダマン記者:「こっちだ、ジョン!こっちだ!カメラは回し続けろ!あそこが見えるか?あそこにも2つ砲台がある。カメラマンのジョン・トニゴーイがカメラを回し続けている。大丈夫。ロシア側に、ウクライナ側が砲撃した“お礼”で、2発の砲撃を撃ち返してきました」

 取材をしていたクルーのわずか150メートル先に、ロシア軍によるとみられる2発の砲弾が着弾しました。

■“緊迫”CNNクルー脱出の一部始終

 辺りは一面の平原。攻撃を避けるため、土の上をはうように、クルーは身を潜めます。

 通訳:「『ここを離れろ、走れ!』と言っています」
 ウクライナ兵:「準備はいいか?」
 記者:「よし、行こう!」
 ウクライナ兵:「行け!行け!」

 30秒後、止めていた2台の車に到着し、分かれて乗ろうとするクルーたち。しかし・・・。

 記者:「ガソリンが漏れ出しているぞ!」
 クルー:「後ろの車に乗れ!(こっちの車に)乗れ!乗れ!乗れ!」

 砲撃の影響か、前の車が動かなくなったため、後ろの車へと移動。無理やり後部座席へと乗り込み、現場から急いで離れます。

 記者:「今、私たちはこの場所から、できるだけ早く脱出しようとしている。もう1台の車は、完全に破壊された」

 幸い、クルーたちにけが人はいませんでした。

 5日、CNNの生中継に出演した記者は、次のように話しました。

 CNN ベン・ウィダマン記者:「ミコライウへの攻撃はさらに頻繁に、そして、致命的になっている。兵力を東のドンバス地方に集中させると言われているが、ロシア軍は、ミコライウ近郊の外へと押し出されている状況とみている。しかし、市民は誰も危険が去ったとは思っていない」

■ミコライウ 小児病院にロシア軍砲撃

 激戦地となっている、ミコライウ。5日に知事が、映像を公開しました。

 炎とともに、画面いっぱいに広がる黒煙。ミコライウ知事のテレグラムによると、小児病院の駐車場に向け、ロシア軍による砲撃が行われたといいます。

■ブチャ ロシア軍が自転車「狙い撃ち」か

 そして、300人以上の民間人が虐殺されたとされる首都キーウ近郊のブチャでは、新たな映像が公開されました。

 5日に、ウクライナ国営メディアが公開したドローンの映像です。

 自転車らしきものに乗り、道路を移動している人が見えます。画面中央には、道路に無数のロシア軍の車両が並んでいます。

 この人物が十字路を曲がり姿が見えなくなると、画面左側から、この人物の方向に向かって砲撃。衝撃で煙が上がっているのが分かります。

 イギリスの調査報道機関「べリングキャット」は、この攻撃があった場所に、自転車と遺体があったと指摘しています。

■「神よ」ブチャ住民 防空壕“緊迫音声”

 ロシア軍に一時制圧されていたブチャ。防空壕(ごう)の中の緊迫の音声が記録されていました。

 女性:「神よ、私たちをお救い下さい」「神よ、私たちをお救い下さい」「祈ろう」

 銃撃音が響き渡り、怯えながら祈る住民の声。そして、このブチャを上回る数の遺体が確認されたとされるのが、ボロディアンカです。

■ボロディアンカ かつて緑豊かな街は・・・

 街の中で何発も放たれるミサイル。辺り一面の建物は壊され、至る所で炎も上がっています。

 ブチャから北西におよそ20キロ離れたボロディアンカ。1万2000人ほどが住む緑豊かな街でしたが、ロシア軍の攻撃で、かつての姿はありません。

 ウクライナ・ゼレンスキー大統領:「ロシアの行動は、第2次世界大戦以降、最悪の戦争犯罪で、それは今も行われている」

(「羽鳥慎一 モーニングショー」2022年4月6日放送分より)

[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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