東京「2月に3000人感染」試算も 尾身氏「短期間で感染拡大の可能性」京都、沖縄で・・・(2021年12月23日)

東京「2月に3000人感染」試算も 尾身氏「短期間で感染拡大の可能性」京都、沖縄で・・・(2021年12月23日)

東京「2月に3000人感染」試算も 尾身氏「短期間で感染拡大の可能性」京都、沖縄で・・・(2021年12月23日)

 新型コロナウイルスのオミクロン株の感染者が国内でも相次ぐなか、分科会の尾身会長が今後、急速に感染者が広がる可能性に触れて強い危機感を示しました。

 コロナ対策は新たな局面を迎えるのでしょうか。

 政府コロナ分科会・尾身茂会長:「今のところ私どもは国内でオミクロン株が面的に広がっているとは考えていないが、複数のいわゆるスポットで、すでに感染が始まっているのではないかと考えている」

 大阪で明らかになったオミクロン株の「市中感染」とみられる事例を受け、政府の「新型コロナ対策分科会」の尾身会長が会見を行い、改めて危機感を示しました。

 政府コロナ分科会・尾身茂会長:「(オミクロン株の)スポットの感染がさらなる感染につながると短期間で多数の患者発生が予想され、そのなかから当然、一定程度の重症者も生じることから強化されてきた、随分ここにきて強化されてきた医療制度ですら逼迫(ひっぱく)してしまう可能性があると思う」

 オミクロン株は22日までに全国で160人の感染が確認されていて、23日に新たに京都で1人の感染が分かりました。

 京都府・西脇知事:「本日、京都府におきまして初めて、海外渡航者とのリンクのないオミクロン株の陽性の方が1名判明した。この方は山科保健所管内にお住まいの20代の女性で、海外渡航歴は確認されておりません」

 沖縄でも新たに4人の感染が明らかとなりました。いずれもキャンプ・ハンセンで働いている人や、その家族ですが、そのうち1人は10歳未満の男の子です。

 オミクロン株の感染者6人、濃厚接触者が1000人を超える東京都も警戒を強めます。

 小池都知事:「都内におけるオミクロン株の市中感染、第6波にもしっかり備えるということで、年末年始の感染拡大をなんとしてでも防いでいくというのがポイント」

 23日に東京都が確認した新たな新型コロナウイルス感染者は37人。16日の木曜日より7人増え、6日連続で前の週を超える日が続いています。

 果たして“第6波”は訪れるのでしょうか。

 ある条件が重なれば、東京の感染は「2月に3000人を超える」という試算もあります。

 名古屋工業大学の平田晃正教授の研究チームがAI(人工知能)で行った計算によりますと、市中感染の開始を12月25日と仮定すると、東京都の新規感染者は2月に3000人を超えます。

 一方、市中感染の始まりを1月半ばまで遅らせることができれば、ピークは2月下旬となり、新規感染者も1000人ほど抑えられる計算となっています。

 名古屋工業大学・平田晃正教授:「(Q.12月25日に市中感染開始だとなぜ感染者が増える?)我が国においてはこれまでも連休中、特に大型連休の時に感染が拡大した経緯がある。(感染拡大が)正月休みと重なった場合には年末年始の宴会、帰省と重なって感染が拡大しやすい状況にあると考える」

 市中感染を遅らせる鍵は感染対策の徹底しかないと話します。

 名古屋工業大学・平田晃正教授:「やはり(年末年始は)会う人が異なる。これによって感染経路が増えて、感染の拡大につながっていくことが分かってきた。忘年会シーズンで緩んでいるところを、少し気を引き締めるのが一番、意味があること」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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