ウクライナ情勢 ロシア「第一段階の主な任務達成」
ウクライナへの侵攻を続けるロシアは、軍事作戦について第一段階の主な任務は達成したとしました。
黒く焼け焦げたバス。攻撃を受け倒壊したとみられる建物も。これは南東部マリウポリの25日の様子です。手作りの墓標からは犠牲者の埋葬すら行えない現状がみてとれます。
住民
「みんなで遺体を集め、埋め続けています。ビルのまわりに埋めた遺体の数を見て下さい」
ウクライナ ゼレンスキー大統領
「マリウポリはとてもひどい状況だ。ロシア軍はいかなる人道支援も認めない」
ゼレンスキー大統領は25日、マリウポリの惨状について述べた一方、「我々の勇敢な軍隊は、敵に強力な打撃を与えた」として、ウクライナ軍による抗戦を讃えました。
一方、ロシア国防省は25日、ウクライナでの「特別軍事作戦」について、第一段階の主な任務は達成したとしました。そのうえで「主要な目的とする東部ドンバス地方の解放に集中できる」としています。ウクライナ東部ではロシア軍の支援を受けた親ロシア派がルガンスク州の93%、ドネツク州の54%を掌握したということです。
アメリカ国防総省の高官は「ロシア軍がジョージアから援軍を送ろうとしている初めての兆候を確認した」「援軍はドンバス地方に対する攻撃のための模様」として監視を続けるとしています。
こうした中、ロシアのプーチン大統領は文化人らとの会合で、西側諸国が歴史認識を歪曲していると主張し、原爆投下について、「追悼の日に誰が原爆を落としたのか言わないことになっている」と日本を批判しました。
また、根拠は不明ながら、日本の歴史教科書について、「アメリカによる虐殺行為という真実をなかったことにしようとしている」などと持論を展開しています。
(26日16:41)
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