WHO 年内のワクチン接種目標 達成は半分のみ
WHO(世界保健機関)は、年内に目標としていた新型コロナワクチンの接種率について、達成したのは加盟国の半数であることを明らかにしました。
WHO テドロス事務局長
「年末までに国民の40%がワクチン接種するという目標に届いたのは、加盟国の半分だけだった」
WHOのテドロス事務局長はこのように述べ、年末までにすべての国で少なくとも人口の40%がワクチン接種をするという目標について「供給量からすれば、9月までに達成できたはずだ」とし、「不公平な分配によって多くの命が奪われた」と非難しました。一方、感染が拡大しているオミクロン株については「デルタ株よりも重症化するリスクが低いかどうかを結論づけるのは時期尚早だ」と改めて警戒を呼びかけました。
また、WHOの今年の会見は最後となる予定で、テドロス事務局長は「2021年は多くの人にとって悲しい1年となった。教訓から学び、2022年にはパンデミックを終わらせなければならない」と述べました。(23日05:37)