北朝鮮ミサイル発射か 青森県沖EEZ内に 落下日本、韓国政府の対応は(2022年3月24日)

北朝鮮ミサイル発射か 青森県沖EEZ内に 落下日本、韓国政府の対応は(2022年3月24日)

北朝鮮ミサイル発射か 青森県沖EEZ内に 落下日本、韓国政府の対応は(2022年3月24日)

 防衛省にりますと、24日午後2時半すぎ、北朝鮮が弾道ミサイルとみられる飛翔(ひしょう)体を発射し、日本のEEZ(排他的経済水域)内に落下したということです。

 鬼木防衛副大臣によりますと、弾道ミサイルとみられる飛翔体は71分間飛んで、午後3時44分ごろに、北海道の渡島半島の西の、日本の排他的経済水域内に落下したということです。

 また飛翔距離は約1100キロ、最高高度は6000キロに達すると推定されるということです。

 鬼木副大臣は、現段階での船舶や航空機などの被害状況は確認されていないとしています。

 日本政府は、NSC(国家安全保障会議)を開くなど対応を協議しています。総理官邸から報告です。

 (山本志門記者報告)
 総理官邸では24日午後、緊急の国家安全保障会議を開催したほか、防衛相では幹部らが集まり、今後の対応を協議しました。

 特に今回、約71分間飛行し、最高高度は6000キロを超えると推定される新型のICBM(大陸間弾道ミサイル)級弾道ミサイルについて、詳しい分析を急いでいます。

 一方、岸田総理大臣はG7(主要7カ国)首脳会議に出席するため、1時間ほど前にベルギーに到着しました。

 ミサイル発射の一報は政府専用機の機内で官房長官から報告を受けたということで、まもなく現地で記者団の質問に応じる予定です。

 北朝鮮が先週16日に発射したミサイルは失敗だったと分析されていたため、官邸関係者は、近いうちに再びミサイルを発射するだろうとして、警戒を強めていた矢先でした。

 今回、日本のEEZの内側に落下しましたが、日本側に事前の通知がなかったことも踏まえ、船舶などの安全確保上、極めて問題だとして、北朝鮮側に強く抗議する見通しです。

 そして韓国政府も国家安全保障会議を開く予定です。ソウルから報告です。

 (井上敦記者報告)
 韓国軍は午後2時40分ごろに北朝鮮が日本海へ向け、飛翔体を発射したと第一報を報じました。発表のタイミングは日本の海上保安庁とほぼ同時でした。

 韓国軍関係者によりますと、発射地点は平壌近くの順安(スナン)で、長距離弾道ミサイルと推定されるもの1発が発射されたとしています。

 飛行時間と落下地点などから、今回、ICBMミサイルを高角度で発射したものとみられています。アメリカと韓国の情報当局が分析中です。

 北朝鮮は16日にもICBMとみられるものを発射し、直後に爆発失敗させたとされているほか、20日にもロケット砲を黄海へ向け4発発射しています。北朝鮮は1月の会議でアメリカとの信頼関係構築を見直し、2018年の米朝首脳会談以降、停止していた核実験やICBMの発射実験再開を示唆していました。

 このタイミングでの発射は、16日の発射失敗を取り返すとともに、ウクライナ危機のなかでもアメリカに対して北朝鮮の存在を意識させ、また北朝鮮に強硬姿勢を取る次の大統領・尹錫悦(ユン・ソクヨル)氏を強く牽制(けんせい)する狙いがあるとみられます。 
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

ANNnewsCHカテゴリの最新記事