日立子会社「日立Astemo」で不適切検査 20年以上前から
日立製作所の子会社で自動車部品などを製造する日立Astemoは、顧客から求められていた検査を実施しないなどの不適切検査を20年以上行っていたと発表しました。
日立Astemoの不適切検査は、山梨の工場でブレーキ部品に関するものがおよそ5万7000件、福島の工場でサスペンション部品に関するものがおよそ1000万点以上ありました。これらの部品では、2000年頃から顧客が求める検査を実施していないのに実施したかのようにデータを記載したり、規格の値から外れた製品を出荷したりしていました。原因について試験の重要性の意識が不足していたことや、人材が不足していたことなどが考えられるとしています。一方、 該当の製品については安全性や性能に問題はないということです。
日立Astemoは、社外弁護士による特別調査委員会を設置して、「事実関係や原因を究明する」とした上で、「体制の見直しとコンプライアンスの強化を図り、再発防止に取り組む」としています。(22日20:31)