「まん延防止」解除の夜に・・・街は“予期せぬ風景” 「電力ひっ迫」節電で“看板消灯”(2022年3月23日)

「まん延防止」解除の夜に・・・街は“予期せぬ風景” 「電力ひっ迫」節電で“看板消灯”(2022年3月23日)

「まん延防止」解除の夜に・・・街は“予期せぬ風景” 「電力ひっ迫」節電で“看板消灯”(2022年3月23日)

 22日、東京電力管内は電力の需給が逼迫(ひっぱく)し、停電直前の状況となりました。

■大型モニター消灯・・・広告真っ暗

 「まん延防止等重点措置」が、すべての地域で解除された夜。街には予期せぬ風景が広がっていました。

 渋谷のスクランブル交差点でも、大型の映像モニターを消灯。歩行者の多くが目にとめる広告も真っ暗です。

 新橋の焼肉店も、節電に協力。店を開けていながらも、店先の看板は消灯したままです。

 「炭火亭」・谷口卓也店長:「まん延防止解除でお客さんを入れようという時に、来てくれているお客さんに迷惑を掛けちゃいけないなというなかで。協力したいので、今回の行動を起こした。来てくれるお客さんを大事にしたいけど、生活があるなかで、コロナの状態でも頑張っている常連さんもいたので。(停電で)常連さんが困らないようにという思いで、1人でも力になりたいという思いでやった」

■発電所被害・・・“寒さ”追い打ち

 東北電力ネットワーク電力システム部・山田利之常務取締役:「東京電力をはじめとした電力会社と連携しながら、電力の安定供給を維持すべく進めていますが、本日、想定よりも気温が低下しているといったことなどから、午前中に需給が大変厳しい状況となりました」

 最大震度6強の地震で、東京電力管内に電力を送っている複数の発電所が大きな被害を受けました。

 萩生田光一経済産業大臣:「現在、停止している火力発電所の中には、設備損傷により、数週間から数カ月程度を要するものがあると事業者から聞いております」

 発電所の被害に追い打ちを掛けたのが、3月の下旬とは思えないような寒さです。

■“草の根節電”で停電回避

 22日、関東地方を襲った真冬並みの寒波。暖房需要の高まりから、政府は初の「電力需給ひっ迫警報」を発令し、節電を呼び掛けました。

 21日と22日の電力使用状況を比較すると、22日は明らかに電力使用が急増。一時、「需要」が「供給」を上回り、100%を超え107%にまで達しました。

 東京電力は、このまま節電の協力が得られなかった場合、早ければ午後8時台に大規模な停電が発生する恐れがあると発表する事態になりました。

 電力ひっ迫を受けて、街では、至る所で節電がみられました。

 「ベルク足立新田店」・関達彦店長:「エアコン、空調も停止させて頂いております。店内だけでなく、バックヤードのエアコンも消している」「(Q.ちょっとだけ肌寒い?)お客様にご迷惑を掛けている部分はあると思いますけど、今回の取り組みに関しましては、(電力)ひっ迫対策に協力している」

 京急本線の新馬場駅では、エスカレーターが節電対応で止まっているため、利用者は階段で上り下りしていました。

 こうした、一つひとつの停電が功を奏しました。

 経産省電力基盤整備課・小川要課長:「今晩、停電という可能性は回避できるめどが立ちました」

(「グッド!モーニング」2022年3月23日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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