【ゼレンスキー大統領】「東京大空襲」「原爆」に触れる? 初めてのオンライン演説
ウクライナのゼレンスキー大統領が23日、日本の国会で海外元首として初めてオンラインで演説する予定です。ある与党幹部は「演説の内容は分からない」としつつも、「東京大空襲や原爆については、触れるのではないか」などと指摘しています。
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■ゼレンスキー大統領、国によって演説の中身を変更
有働由美子キャスター
「どういう演説になるんでしょうか?」
小野高弘・日本テレビ解説委員国際部デスク
「ゼレンスキー大統領は、国によって演説の中身を変えています。アメリカでは『真珠湾攻撃や同時多発テロを思い出して』と述べて、『今、ウクライナ領土も空から攻撃されている』と訴えました」
「イギリスでは、第2次大戦中のチャーチル元首相の有名な言葉を使い、『我々は決して屈しない。最後まで戦う』と強調しました」
「ドイツではベルリンの壁を引き合いに出しました。『今、ヨーロッパとウクライナ隔てる新たな壁が現れた」「その壁が日に日に高くなっていく』と訴えました」
有働
「それぞれの国で、『じぶんごととして考えてください』という強い思いが見て取れましたね」
小野
「こうして、それぞれの国の議員や国民に訴えた上で、具体的な要求を投げかけています」
「アメリカに対しては、防空システム・S-300や航空機を要求し、イギリスに対しては、ロシアをテロ国家として制裁を強化するよう求めました。ロシアと経済的な結びつきが強いドイツには、『鍵を握るのはドイツ』と行動を求めました」
■「東京大空襲や原爆については触れるのでは」指摘も
有働
「23日の演説では、日本にはどう訴えて、何を求めてくるのでしょうか」
小野
「ある与党幹部は『演説の内容は分からない』としつつも、『東京大空襲や原爆については触れるのではないか。各国に厳しいことを言っているから、日本も覚悟しないと』と指摘しています」
「一方で、政府高官は22日、『武器や戦闘機を要求されても、日本は出せない。できないことは断るしかないが、大統領の気持ちはしっかり受け止める』と述べました」
有働
「落合さん、ゼレンスキー大統領は、率直な強い言葉でそれぞれの国に直接支援を求めていますが、どう見ていますか?」
落合陽一・筑波大学准教授(「news zero」パートナー)
「各国の議会で演説するのは、方法としては正しいやり方だけど、最終的にはアメリカを動かしたいんだと思います。2014年のクリミア併合では動いてもらえなかったということで。その観点から、『原爆や東京大空襲の話をするか』という点は僕は気になっています。日本国内において、戦争で民間人が犠牲になった機会について語ると、おのずとアメリカが攻撃した側という構図になってしまうから、今の対立構造上、非常に扱いづらいと思います。アメリカを引き出したいゼレンスキー大統領が、どういうエピソードをチョイスするかということが気になっています」
有働
「どういうスピーチをするのか。ゼレンスキー大統領の国会演説は、23日午後6時からオンライン生中継で行われる予定です」
(2022年3月22日放送「news zero」より)
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