バイデン氏“生物兵器”使用を警告・・・“最後通告”過ぎたマリウポリは(2022年3月22日)

バイデン氏“生物兵器”使用を警告・・・“最後通告”過ぎたマリウポリは(2022年3月22日)

バイデン氏“生物兵器”使用を警告・・・“最後通告”過ぎたマリウポリは(2022年3月22日)

ロシア軍によるウクライナ市民への攻撃が激しさを増しています。

ロシア軍は、首都キエフのショッピングモールを攻撃。8人が死亡しました。この攻撃について、ロシア軍は、中でウクライナ軍が多連装ロケット砲に砲弾を装填していたと、攻撃を正当化しています。
CNNのフレッド・プライトゲン特派員:「周りのビルにも被害が出ている。辺りに軍事インフラは一つも見当たらず、明らかにに民間区域」
住民:「ショッピングモールや病院、住宅を爆撃する狙いは何なのか理解できない」

最大の港湾都市・オデッサへの攻撃も始まりました。連日、市街地への攻撃が続いている東部・ハリコフ。集合住宅への砲撃でボリス・ロマンチェンコさん(96)が亡くなりました。ロマンチェンコさんは、ナチス・ドイツによって強制収容所に入れられながらも生還したホロコーストサバイバーでした。
ウクライナ・クレバ外相のツイッター:「ロマンチェンコさんは、ヒトラーを生き延び、プーチンに殺された」
ウクライナ・ゼレンスキー大統領:「戦争が続き、彼らがよく言う“非ナチ化”の意味がよくわかってきた」

ロシア軍によって制圧された南部・ヘルソン近郊の街。すべてが破壊しつくされていました。
住民:「ロシア軍は市民を殺した。兵士と戦うのではなく、市民を攻撃している。ファシストよりひどい」
住民:「ドイツ軍の攻撃を思い出すが、ここまでひどい仕打ちは受けなかった」

包囲された南東部・マリウポリ。ロシア・チェチェン共和国の部隊は、この街に入ったとしています。ロシアは、ウクライナ軍に21日朝までに武器を捨てて投降するよう、最後通告を突き付けていました。
ウクライナ・ゼレンスキー大統領:「『最後通告に従えば戦争が終わる』と言われても、それは正しくない。『ハリコフやマリウポリ、キエフをよこせ』と言われても、市民も大統領も応じることはできない」

最後通告の期限を過ぎた今、懸念されるのは、マリウポリへの総攻撃です。アメリカが警戒してきた生物・化学兵器の使用。バイデン大統領も言及しました。
アメリカ・バイデン大統領:「ロシアはウクライナが生物・化学兵器を保有していると言うが、これはプーチン氏が、そうした兵器の使用を検討してる明確な兆候。化学兵器を使用した過去がある。よって注視が必要だ」

かつて、シリアの内戦では、ロシアが支援するアサド政権側が反体制派の街を包囲。残った住民らに対し、化学兵器も使って街を制圧しました。

ここへ来て、ゼレンスキー大統領の発言には変化もみられます。
ウクライナ・ゼレンスキー大統領:「歴史的な重要な変化については、国民投票をしなければならない」
国民投票とは、ロシアが一方的に併合したクリミアや、親ロシア派が実効支配してきた東部・ドンバス地方の帰属をめぐるものです。停戦協議でロシアが承認を求めていますが、これまでゼレンスキー大統領は「領土は決して渡さない」としていましたが、それが、国民の判断を仰ぐ姿勢を見せました。
ウクライナ・ゼレンスキー大統領:「妥協案については、国民が答えを出すべきだ。私は国民とともに歩むだけだ」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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