天皇誕生日 即位初の一般参賀 倍率12.6倍 ポカポカ陽気 東京は梅が見ごろ(2023年2月23日)
天皇陛下が63歳の誕生日を迎えられ、皇居では即位後初となる、誕生日を祝う一般参賀が行われました。祝日の23日は東京都心も春の陽気となり、見頃を迎えた梅の名所は多くの行楽客らでにぎわいました。
上皇ご夫婦にごあいさつに向かった天皇皇后両陛下…。23日、即位後初めてとなる天皇誕生日の一般参賀が行われました。一般参賀は午前中に合わせて3回。コロナ禍の影響で事前の応募になり、およそ4800人の枠に対し、6万1000人以上の申し込みがあり「12.6倍」の倍率になりました。
皇居の宮殿のベランダに、天皇皇后両陛下、長女の愛子さま、秋篠宮ご夫妻と次女の佳子さまが立たれました。皇族の方々はマスク姿でした。宮内庁幹部によりますと、「ベランダは換気が十分ではない」という専門家の話から、最終的に、天皇陛下がマスク着用をお決めになったそうです。
天皇陛下:「誕生日に初めて、このように皆さんからお祝い頂くことを誠にうれしく思います」
ブルーのドレス姿の皇后さま。天皇陛下の横で笑顔で手を振られました。天皇皇后両陛下は6月に結婚30年を迎えられます。光沢のある淡いピンク色のドレスに帽子姿の愛子さまは、天皇誕生日の一般参賀への出席は初めてです。
そして記帳には4800人以上の人が訪れました。
大阪から記帳に来た人:「きょうは抽選にはずれたので記帳だけさせていただきました。たくさんの人が来ていたので、すごく良かったです」
山口から記帳に来た人:「コロナの影響で4年ぶりだったんですか。なおさら良かったです」
また、宮内庁は、令和になってから初めてとなる春の園遊会についても5月11日に開催することで準備を進めていると発表しています。
■「梅の名所」湯島天神に“300本” ライトアップも
一方、天皇誕生日の祝日の23日、陽気に誘われて行楽地などに出掛けた人も…。江戸時代から梅の名所として親しまれている、東京・湯島天神。早咲きの梅が見頃を迎えています。23日、行われていたのが「梅まつり」。新型コロナウイルスの影響による中止や規模縮小が続いていましたが、今年は4年ぶりの通常開催となりました。
参拝に来た人:「とてもきれいです」「コロナが結構長くて気持ちがふさぎがちだったので、久しぶりにこんなに暖かくて外に出られる空気になって、楽しい気持ちに」
境内にはおよそ300本の梅が植えられていて、8割ほどが花の色が白い「白梅」です。
アメリカからの観光客は、22日の夜に続けて訪れるのは2日目だといいます。
アメリカからの観光客:「お祭りがあるって聞いたのと、美しい梅の花や神社が見たくて来ました。美しいですね。人々を見るのも楽しいですし、食べ物や音楽もとてもすてきです」
学業成就を願う参拝者が多く訪れることで知られる湯島天神。合格祈願で訪れた人も…。
参拝に来た人:「来週、国家試験があって、それで来ました」「(Q.何の国家試験)歯科衛生士」「(Q.おみくじは)大吉」「やればできる。頑張り屋さんだから」
また、おはやしなど奉納演芸が行われています。そして人々の目を楽しませるのが…梅のライトアップ。午後5時半からライトアップが始まりました。真っ白な梅が光に照らされています。非常に美しく、幻想的な光景です。
富士山は、少し珍しい表情を見せました。きょう、2月23日は語呂合わせで「富士山の日」。
23日朝、雪化粧だった富士山。徐々に雲の形が変わり幾重もの“笠”をかぶっているように見えます。“笠雲”と呼ばれる現象です。春の香りが漂い始めた場所からも、笠雲の富士を望みます。
見ごろを迎えた梅と雪化粧の富士を望む静岡県富士市の公園。寒さが緩んだこともあり、7分ほど咲いた梅が春の訪れを感じさせます。
観光客:「(Q.梅と富士山で?)いいですよ…。癒やされますね」
富士山麓の豊富な水資源があったことから製糸業も盛んな富士市。色とりどりの和傘が飾られ、夜にはライトアップされます。ライトアップは23日午後8時まで行われます。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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