「神様助けて」ウクライナ軍同行取材クルー“砲撃”に遭遇・・・ロシア軍兵士の通話も公開【羽鳥慎一 モーニングショー】(2022年3月21日)

「神様助けて」ウクライナ軍同行取材クルー“砲撃”に遭遇・・・ロシア軍兵士の通話も公開【羽鳥慎一 モーニングショー】(2022年3月21日)

「神様助けて」ウクライナ軍同行取材クルー“砲撃”に遭遇・・・ロシア軍兵士の通話も公開【羽鳥慎一 モーニングショー】(2022年3月21日)

 ウクライナ政府が傍受したロシア軍兵士の通話を公表しました。そこには、民間人や子どもの殺害を指示されるロシア軍兵士のやり取りが記録されていました。

■「子どもも全員殺せ」ロシア軍兵士の通話公開

 日本時間21日午前1時過ぎに公開された音声。ロシア軍がウクライナ第2の都市ハリコフを攻撃している最中のやり取りです。

 ロシア軍兵士:「全員殺せと言われた。全員殺せ。市民も子どもも誰でも殺せって。懐中電灯を照らす人でも、誰でも殺せと。ちょうど今、タワーにいたスナイパーが3人を殺した」

■「神様助けて」取材クルー“砲撃”に遭遇

 激しい戦闘が続く、首都キエフ近郊。ウクライナ軍に同行していた取材クルーがロシア軍の砲撃に巻き込まれました。

 ウクライナ軍兵士:「道路沿いに走れ!しゃがめ!」
 取材クルー:「ウクライナ軍のいる村までたどり着けなかった。村が砲撃されている」

 攻撃から逃れるため木の陰に身を潜めます。

 取材クルー:「早く逃げないと!」「どこへ?道路も攻撃されている」「近くにシェルターは?」「神様助けて、お願い」

 カメラマンは、避難しながら撮影を続けます。

 取材クルー:「スピード出して道路の穴は無視しろ」
 ドライバー:「地雷だらけだぞ」
 取材クルー:「穴を無視しないと逃げられないだろ!」
 記者:「今のキエフ北部はこんな状況で、攻撃がいつでもどこでも始まる可能性が非常に高いです。マイクが壊れたので、携帯で撮影を続けます。運よくドライバーも取材クルーも、3人とも生き残れました」

 取材クルーが同行していたウクライナ軍兵士:「ロシア軍は市民も軍人も攻撃している。目標は破壊することだけだ」「ロシア軍の指導者はドローンやミサイルなどを使って、自分の力をみせたいだけだ」

■首都攻防戦・・・キエフへの“主要ルート”封鎖

 キエフを巡る攻防で、ウクライナ軍はロシア軍がキエフ侵攻に使う2つのルートを封鎖したと発表。道路には、ウクライナ軍によって破壊されたロシア軍の戦車が並んでいます。

 記者:「戦車は地雷によって損傷しました。そのため、これ以上進むことができず、放棄されました。ロシア軍のバッジです。ロシア人の名前が書かれています」

 ウクライナ軍兵士:「私たちはロシア軍の背後に近付き攻撃しました。彼らは我々の罠にはまったのです」

■ロシア軍・・・マリウポリ中心部進軍“市街戦”に

 ウクライナ南東部の激戦地・マリウポリ。周辺を包囲していたロシア軍が中心部に進軍し市街戦に突入。至る所で戦闘に巻き込まれた住民の遺体が、そのまま置き去りにされています。

 住民:「あそこの角にも、男性の遺体があるよ」

 電気やガスなどのインフラも停止。食事をとることも困難になっています。

 住民:「2日間、地下室で過ごし、毛布にくるまっています。とても寒い。早く帰りたいです」

■マリウポリ・・・住民数千人がロシアに強制連行

 マリウポリ市長によると、ロシア軍は数千人の住民をロシアに強制連行。何をされているのか分からないといいます。

 ゼレンスキー大統領:「マリウポリの包囲は、戦争犯罪の歴史に残るでしょう。平和な都市に占領者がしたことは、何世紀にもわたって記憶されるでしょう」

 やむを得ず、ロシアに避難してきた人もいます。

 マリウポリからの避難者:「ロシア兵は私たちに考える時間を10分与えました。生き延びたいならロシアに行けと」「私たちが次、どこに移動するのか分からない。マリウポリに戻りたいです」「私の友達の多くは、行方不明なんです」

■チェチェン独裁者・・・“残忍部隊”避難援助

 プーチン大統領に忠誠を誓うチェチェン共和国の独裁者・カディロフ首長も動画を公開。残虐といわれるカディロフ首長の部隊が、マリウポリの住民の避難を手助けしているといいます。

 兵士の手には、ウクライナ軍のものとみられるワッペン。建物から、兵士が子どもを抱えて出てきます。

 カディロフ首長は20日も、住民を安全な場所に誘導しているような動画を公開しました。

 兵士が、子どもにチョコレートを配る場面もありました。

 公開した動画にカディロフ首長は「チェチェンの勇敢な戦士たちは、見捨てられた国民をウクライナの支配から助けた」と、コメントしています。

■プーチン氏“侵攻の正当性”主張も・・・映像中断

 一方、ロシア国内では、プーチン大統領がクリミア併合8年の記念イベントに姿を現しました。20万人を超える聴衆に訴えかけたのは、ウクライナ侵攻の正当性です。

 プーチン大統領:「大量虐殺に苦しむ市民を救うことが、軍事作戦の目的だ。私たちは今、仲間が英雄として戦っているのを目の当たりにしているのです」

 演説は、ロシアの国営テレビでも生中継されました。しかし、突然映像が切り替わり、映し出されたのは演説の前に行われていたコンサートの様子。放送内容が厳格に管理されているロシアの国営テレビでプーチン大統領の演説が中断される異例の事態です。

 ロシア大統領府は「サーバーの技術的な問題」と説明しています。

(「羽鳥慎一 モーニングショー」2022年3月21日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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