ゼレンスキー大統領 ロシアに「停戦交渉」急ぐよう呼びかけ
ウクライナ情勢です。ロシア軍による民間人への攻撃が続くなか、ウクライナのゼレンスキー大統領がロシアに対して「自らの失敗によって負った傷を減らす唯一の方法だ」として停戦交渉を急ぐよう呼びかけました。
粉々に崩れ落ちた建物。ウクライナ第二の都市・ハリコフで18日、教育関連の施設がロシア軍による砲撃を受け、1人が死亡しました。
がれきの中から奇跡的に救出された男性は・・・
救出された男性
「2発目の砲撃が命中したんです。とっさに頭をかばいました」
とどまることのない民間人への攻撃。国連難民高等弁務官事務所などによりますと、ウクライナの国内外に避難した人の数は合わせて975万人。全国民の4分の1近くが家を追われています。
こうしたなか、アメリカのバイデン大統領と中国の習近平国家主席が18日、ロシアによる侵攻後初めてとなるテレビ会談を行いました。
ホワイトハウス サキ報道官
「バイデン大統領は、ウクライナの都市や市民に残虐な攻撃を行っているロシアに対し、中国が物資を支援した場合の結果と代償について説明した」
ホワイトハウスによりますとバイデン大統領は習主席に対し、中国がロシアに物資を支援した場合の対抗措置を示し、「中国がどのような行動をとるか監視を続ける」とけん制したということです。
一方、習主席はロシアへの制裁に反対した上で、「ロシアとウクライナ双方の安全保障上の懸念を解決するために、ロシアとの対話を行うべきである」と主張した、と中国側は説明しています。
ゼレンスキー大統領
「皆さんこんばんわ。いつもなら『春がきた』と話している季節ですが、今はこう言わなくてはなりません。『戦争が来た』と」
日本時間のけさ、ウクライナのゼレンスキー大統領は新たな動画を公開。
ゼレンスキー大統領
「特にモスクワの人たちに聞いてもらいたい。話し合いの時が来た。いまこそ話し合うべきだ」
「平和な街や子ども達に対する攻撃は新たな制裁を招き、ロシアの状況を悪くするだけだ」とした上で、「自らの失敗によって負った傷を軽減させる唯一の方法だ」と、停戦交渉を急ぐよう呼びかけました。
(19日17:23)
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