【独自】38年前の「日野町事件」めぐり裁判官が現場検証 再審に関して高裁で審理中（2022年3月18日）
38年前、滋賀県日野町で起きた強盗殺人事件。再審＝裁判のやり直しを行うかどうか審理されているなか、3月18日、裁判所が現場検証を行いました。
1984年に滋賀県日野町で酒店の女性が殺害されて金庫が盗まれた事件では、強盗殺人の罪に問われた阪原弘さんが自白を強要されたとして無罪を訴えましたが、最高裁で無期懲役が確定し、服役中の2011年に死亡しました。2018年に大津地裁は裁判のやり直しを決めましたが、検察側が抗告し、現在は大阪高裁で審理されています。
事件の発生から38年。関係者によりますと、3月18日、大阪高裁の裁判官らが検察官や弁護団立ち会いのもと、女性が経営していた酒店・遺体が発見された現場・金庫が捨てられていた山中を回り、検証を行ったということです。
弁護団長の伊賀興一弁護士は「裁判所が自白の“跡”をたどって証拠の評価を改めて検討してくれたと考え、再審開始決定に向けて期待している」と話しています。
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