『全国旅行支援』+『独自支援』でさらにお得に!一方で複雑な制度に旅行代理店は困惑(2022年10月10日)
いよいよ10月11日に始まる「全国旅行支援」。旅行代金が1人1泊あたり最大で1万1000円補助されます。3連休でにぎわう京都・嵐山で話を聞きました。
(大阪からの観光客)
「うれしい。行こうってなるよね。めっちゃ得」
10月11日からは外国人観光客の回復に向けてビザ免除の措置が再開されるなど、新型コロナウイルスの水際対策も大幅に緩和されます。
(洛楽・店主 細川政裕さん)
「インバウンドの1位2位は中華圏のお客さまが占めておられましたので、そこが入ってきてはじめてインバウンドの復活ということになろうかと考えています」
松葉ガニのシーズン目前の兵庫県豊岡市の「城崎温泉」でも予約や問い合わせが急増しています。「つばきの旅館」ではカニ漁が解禁される11月は平日も予約が埋まってきているといいます。
(つばきの旅館 主人・椿野泰宏さん)
「まぁ関東…、千葉とか神奈川とか。忙しくなってほしいですけど」
おととしの「GoToトラベルキャンペーン」の際は、カニ目当ての観光客が押し寄せた城崎温泉。ところが、感染拡大の影響でGoToトラベルは停止に。城崎温泉でもキャンセルが相次ぎました。
(つばきの旅館 主人・椿野泰宏さん 去年1月)
「日によっては(宿泊客が)1組とか2組とか。本当にどうしようかなと」
今回は水際対策の緩和により中国やオーストラリアなど訪日客の予約も順調に増えているということで、旅館ではアルバイト従業員を増やすなどして受け入れ準備を進めています。
(つばきの旅館 主人・椿野泰宏さん)
「笑顔でいっぱいな旅館になればいいですね。そんな年末年始を期待していますけれども」
観光客も期待を寄せています。
(観光客)
「(外湯が)7つあったんですけど入りきれていない所もあるので、次はそこを入ったりカニを食べられる時期に来たいです」
今回の全国旅行支援では都道府県なども独自の支援を準備していて、組み合わせるとさらにお得になるといいます。
(航空・旅行アナリスト 鳥海高太朗さん)
「キーワードは『体験』です。アクティビティにおいての割引が受けられる、そういったものも今回販売されている自治体があります」
例えば、鹿児島県の「体験たっぷりプレゼントキャンペーン」は、1月31日まで、県外在住者を対象に、現地でのレジャーが最大5000円オフになります。世界遺産「奄美大島」のトレッキングツアーは、通常4500円に4500円の割引が適用されて無料で楽しめることになります。
また、三重県が行っている独自支援が「あそキャン」。こちらもアクティビティが半額になるのですが、割引の上限がありません。例えば、伊勢エビやあわびを堪能できる屋形船では、2人で2万6000円のところ1万3000円引きになります。
大阪市内の旅行代理店も準備に追われていました。
(摂陽観光 藤原雅彦社長)
「これは千葉県から来た『地域限定クーポン』です。平日でおひとりさま3000円、休日の場合ですと1000円。結構大きいですよね」
全国的な観光支援策はGoToトラベル以来とあって期待もひとしおです。
(摂陽観光 藤原雅彦社長)
「お問い合わせ・ご来店のお客さまは倍以上になりましたから、かなり期待が持てるのかなと思っています」
しかし、期待の声が漏れる一方で混乱もあります。制度のマニュアルは各都道府県でバラバラとなっていて、旅行代理店が47都道府県全てにそれぞれ申請しなくてはなりません。さらに…。
(摂陽観光 藤原雅彦社長)
「いま(10月7日時点)で言えば、岩手県と宮城県はまだ(準備中)ですね」
割引開始1週間前になっても申請すらできない県があるのです。
(摂陽観光 藤原雅彦社長)
「ほんとにのどから手が出るほどほしかった制度なんですけど、あまりにも複雑かつ急だったので全国の旅行会社さんは本当に戸惑って、この制度の習熟に時間を取っているのだと思います」
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