俳優・宝田明さん(87)死去 10日に車いすで舞台挨拶 最後まで“映画に捧げた”人生(2022年3月18日)

俳優・宝田明さん(87)死去 10日に車いすで舞台挨拶 最後まで“映画に捧げた”人生(2022年3月18日)

俳優・宝田明さん(87)死去 10日に車いすで舞台挨拶 最後まで“映画に捧げた”人生(2022年3月18日)

 俳優の宝田明さんが、今月14日に亡くなっていたことが分かりました。87歳でした。亡くなる直前まで、主演映画の舞台あいさつに登壇するなど、俳優人生を全うしました。

■10日に車いすで“舞台あいさつ”

 宝田明さん:「僕ら、映画で育ってきた人間にとってみれば、“映画は死なず永遠なり”と言いたい」

 また一人、銀幕のスターがこの世を去った。俳優の宝田明さんが、14日に急逝していたことが分かった。87歳だった。

 関係者によると、宝田さんは13日に体調を崩し、入院。14日に、東京都内の病院で亡くなったという。

 宝田さんは1953年、東宝ニューフェイス6期生として、俳優生活をスタート。182センチの長身と甘いマスクで人気となり、翌年には映画「ゴジラ」で初主演を果たした。

 また、日本のミュージカル俳優の草分けとしても知られ、「風と共に去りぬ」「マイ・フェア・レディ」など、数々の名作舞台にも出演した。

 「ゴールデンアロー賞」や「文化庁芸術祭大衆芸能部門大賞」を受賞し、映画出演本数は200本にもおよび、俳優として不動の地位を築いた。

 今月10日に、車いすで登壇した主演映画の舞台あいさつでは、ユーモアあふれるあいさつで、会場を笑いで包んでいた。

 宝田明さん:「“新人”の宝田明でございます。これから約5時間半にわたって、ごあいさつの舞台を続けろということですので、一つ皆様も覚悟をなさって、お付き合いを頂ければと思います」

■“ウクライナ侵攻”についても・・・

 宝田さんは1934年に生まれ、終戦後、旧ソ連軍が侵攻するなか、旧満州のハルビンから日本に引き揚げてきた。

 そんな、過酷な戦争体験してきた宝田さんは、最後となった舞台あいさつのなかで、ロシアによるウクライナ侵攻にも触れていた。

 宝田明さん:「自由で平和を愛する国が蹂躙(じゅうりん)されているこの現実を見た時に、我々はもう少し社会性を持った映画を作らなきゃいけないという気も致します」

(「大下容子ワイド!スクランブル」2022年3月18日放送分より)
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