“カミ技”で町工場復活 あふれるアイディアで大賞も受賞(2022年3月16日)
町工場の業績を回復させた「カミ技」とは。
ものづくりコンテストで大賞を受賞した紙製のアイデアグッズ。一体、何に使うものでしょうか。
そう、開くと謎の仕掛けが飛び出します。その名も「トルソブック」。紙で作った服のディスプレーなんです。
高田紙器製作所・高田照和社長(61):「アパレル会社の社長さんと話す機会があった時に『展示会とかにマネキン持って行くのすごく邪魔なんだよね』と。『紙でできるんじゃないかな?』って」
そこで、持ち運びが簡単な紙製のディスプレーが生まれたといいます。
開発したのは東京・葛飾区にある町工場、1929年創業の高田紙器製作所。4代目社長の高田照和さんです。なんと、小学生の時には会社を継ぐ決意をしていたといいます。
高田紙器製作所・高田照和社長:「夏休みの工作で、アポロ11号の月面着陸船をハサミとかで作って提出した。そのころには自分はここを継ぐんだという気持ちがあって、やっぱり紙が好きだったので」
この町工場は独自の切り抜き技術に定評があります。
飛び出す名刺や絵本など、様々なからくり商品を手掛けています。
常に遊び心を忘れないという社長。
従業員:「オチャメというか、少年のような」「行動力は本当にすごい。やりたいとなったら予定すっ飛ばして行っちゃう人」
思い立ったら即製品化。
思い出のアイデアグッズは封筒から取り出したカードが写真立てに早変わり。
高田紙器製作所・高田照和社長:「これね、うちの親父に送った時、初めて褒めてくれた。55年ぐらいかかりましたね、褒めてもらうのに」
この会社もコロナ禍で売り上げが減少・・・。
高田紙器製作所・高田照和社長:「うちの売り上げの3割から4割はイベント系だった。それがほぼゼロになりました」
こんな時こそ、社長の行動力の見せどころ。すぐさま、巣ごもり需要に対応してテイクアウトや通販の商品パッケージなどを手掛けて業績を回復させたのです。
高田紙器製作所・高田照和社長:「この手のタイプの箱であれば、打合せで雑談しているうちにモノができて『はい、どうぞ』と渡せる。これは町工場の強みであるとともに、それで仕事を確保していく」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
コメントを書く