【解説】インフルエンザ ことし流行なぜ早い?ピークは? 大阪は過去15年で最も早く「警報」レベル
猛威を振るっているインフルエンザ。大阪府の患者数は、去年よりおよそ1ヶ月早く警報レベルに達したということです。
このピンク色が今年、この青色のラインが去年ですが、こう見ましてもかなり早く流行が広がっていることがわかります。
大阪だけではなく、関西で全体的に広がっています。すでに警報が兵庫、京都、奈良にも出されていまして、休校や学級閉鎖も増えています。
感染拡大が続く中、注意すべきこととは。
■大阪は過去15年で最も早く「警報」入り
19日、大阪府河内長野市にあるクリニック。
水野クリニック・水野宅郎院長
「いつから熱はあります?」
患者の父親
「昼前ぐらい」
水野宅郎院長
「昼から出てきた感じですね。昨日からせきとか鼻詰まりとかあったんですか」
父親
「はい」
小学6年生の男の子が体調不良を訴え、診察に訪れていました。検査を行うと…。
水野宅郎院長
「インフルエンザがAが陽性に出てますので、PCR検査でインフルエンザAです」
小学2年生の男の子は、18日から微熱が続いているといいます。
水野宅郎院長
「一日に20人から30人ぐらいが発熱患者さんが来て、その8割9割がインフルエンザのAかBかという感じですね。まだピークが見えてないので、年明け、年末ぐらいがピークなのかもしれないので、年末年始も油断はできないと思っています」
大阪・兵庫・京都・奈良の関西の4府県は20日、11月10日から7日間のインフルエンザの感染状況を発表。大流行の発生が疑われる警報レベルの「30」を4府県が上回りました。大阪府は過去15年で最も早い警報入りとなりました。
■各地で“学級閉鎖”相次ぐ
インフルエンザの感染拡大で対応に追われているのが教育現場です。
姫路市立糸引小学校・稲葉一子校長
「2年生なんですけど、1組、2組、3組とあるんです。こっち側はすべて学級閉鎖しています」
兵庫県姫路市内にあるこの学校では、2年生5クラスのうち4クラスが学級閉鎖に。
稲葉一子校長
「ここですね」
Q)このクラスはいつから学級閉鎖に?
「月曜日からですね。やはり学校っていうのは子どもがいてこそなので、この棟は5年生もいるので(通常は)多少にぎやかではあるが、なんかガランとして寂しそうですね」
この学校では、11月初めころから急速に感染が広まり、低学年の多くのクラスで学級閉鎖になっています。
稲葉一子校長
「小さい子どもは抵抗力が小さいというのと、どうしても 小さい子は接触することが多くなる。顔寄せてしゃべることあるし、それは学習の中で仕方ないことだとは思うが、そこでうつしたりうつされたりということはあると思います。早く戻ってきてほしいと思います」
関西各地で休校などが相次いでいて、11月10日から7日間、近畿2府4県あわせて1000クラス以上でインフルエンザによる学級閉鎖が起きています。
「おはようございます」
急に登校できなくなった子どもたちや保護者の救いの手となっているのが、民間の学童保育です。
20日朝、子どもを送り届けた親は。
学童に預けた親
「なかなか学級閉鎖の時に預かってくれるところは、本当にここぐらいしかないので、なかったらどうしようって感じです」
Q)この後はどちらに?
「この後は仕事に行く予定です」
この学童保育所は、普段、平日は放課後に子どもたちを預かっていますが、「子どもの居場所がない」という保護者の連絡を受け、午前8時から受け入れることを決めました。
児童
「明日の給食が好きなメニューだったから、残念に思うし、(みんなの)体調が悪くなってるから、心配な気持ちもあった」
鶴見わらべ学童保育所学童保育所 中井沙希さん
「仕事を休めない保護者の方がたくさんいらっしゃって、本当にお困りだと思います。不安やったり、負担を軽くできればいいなと思ってます」
なぜこんなにも早いペースで流行が拡大したのでしょうか。
そして、子どものインフルエンザ感染が増える中、気を付けるべきことはー。
■各地で「警報」 今年は流行なぜ早い?
(中谷しのぶ キャスター)
今年は本当に早くなっているようで、その理由の一つとしてこちらです。
今年の主なタイプが、『A型H3N2の変異株』だということです。
この変異株は感染力が高いと言われていますので、やはり対策としては、「早めのワクチン接種をお願いします」ということです。
去年流行ったのもA型ですけれども、変異株が違うということです。今年は、このH3N2の変異株だということです。
なぜ感染が拡大しているのか?3つの要因があるそうです。
①インバウンド客、多くなっていますので、そもそもウイルスが流入してきているという点
②9月の下旬から流行入りして、ワクチンを打とうという対策の前から流行が始まってしまって感染が拡大しているという点
③変異株ですので、抗体を持つ人が少ないという点
この3つの要因が挙げられます。
■流行のピークはいつ頃?
気になる今年の流行のピークは、どうなのかと言いますと…
例年ですと、12月頃から流行が始まって、ピークは2月頃ですが、もうすでに流行期間が始まっていて、ピークが12月頃からずっと春先まで、春頃まで警戒が必要でピークが長引くのではないか。
その理由としては、A型が流行りました、その次にB型が来ます。そういったことで長引いていくと。
そもそもですね、こういった疑問をお持ちではないでしょうか?
■ワクチンの疑問について
ワクチンに関してです。まず今回のように流行が長いと、「大人はワクチン1回のところ、2回打った方がいいのかな?」と思う方いらっしゃるかもしれませんが、先生曰く。
「打たなくていい、そもそも推奨されていません」
「ワクチンを1回打って、有効期間が過ぎても、その効果はだんだんと薄れていく。急に薄れるわけではないので、大丈夫です」というです。
では、2つ目は「感染した後でもワクチンは必要かどうか?」
このインフルエンザのワクチンは、『3種混合』といって、いろんな型のものを混合して1回で打つのです。だから、「異なる型への予防には、打つ方がいい」ということです。
こういった噂聞かれたことありますでしょうか?「鼻スプレー型ワクチンで感染拡大しているのではないか?」という噂。これ本当なのか伺いました。
「ほぼありません」
この鼻スプレー型ワクチンというのは、生ワクチンを弱毒化させているので、こういった噂が広がっているそうですが、その噂はほぼありません。ただし、高齢者そして抵抗力が低い人などとの接触は、感染対策をするなど、その鼻ワクチンを打つときに先生から説明がありますので、注意点をしっかりと守って対策をしていれば、感染拡大することはないということです。
いずれにしても、今年また前から言われていますが、新型コロナとのダブル感染も要注意です。
感染予防の意識をぜひ高めていきましょう。
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