「もう家がない」救助中に爆撃 ロシア軍に包囲され避難することもできず(2022年3月11日)

「もう家がない」救助中に爆撃 ロシア軍に包囲され避難することもできず(2022年3月11日)

「もう家がない」救助中に爆撃 ロシア軍に包囲され避難することもできず(2022年3月11日)

 アメリカの国防省はロシア軍がウクライナの首都キエフまで15キロの地点に迫っていると明かしました。ただ、別の部隊が一部、逆走しているという情報も入っています。

 11日早朝とされる映像です。ウクライナの非常事態省によりますと、東部ドニプロをロシア軍が空爆しました。

 空爆されたのは幼稚園と集合住宅の近くで、少なくとも1人が死亡しました。

 ウクライナ西部でも早朝から攻撃が始まりました。場所はルーツク。ポーランドに避難しようとする人が集まるリビウの北東約120キロにある町です。

 地元市長によりますと、ウクライナ軍の飛行場付近が爆撃されました。

 リビウの南東約100キロのイワノ・フランコフスクでも、やはり空港付近が攻撃されました。

 南東部マウリポリでは、危機的な状況が続いています。女性が助け出された建物の2階では若い男性が、がれきの中に埋まっていました。救助が進むなかも、また、どこかが攻撃されています。

 街はロシア軍に包囲され、住民は避難することもできません。

 「私にはもう家がない。だからほかに移るんだ」

 マリウポリではこの前日、小児科と産科の病院が空爆されて17人が負傷、子どもを含む3人が死亡しました。

 ウクライナ、ゼレンスキー大統領:「経験豊富なテロリストによる、あからさまで露骨なテロ行為だ。我々はテロ国家と対峙(たいじ)している」

 10日はトルコの仲介により、ロシアがウクライナに侵攻してから初めてロシアとウクライナの外相会談が行われましたが。

 ウクライナ、クレバ外相:「ロシアに停戦する気はないようだ。ロシアはウクライナの降伏を狙っている」

 一方、ロシアのラブロフ外相の会見では、ロシアがウクライナに侵攻した動機の一端が見えました。

 ロシア、ラブロフ外相:「この問題を解決することによって、政府であれ企業であれ、二度と西側に頼らなくていいようになる」

 ロシア軍は首都にも迫っています。アメリカ国防総省の幹部によりますと、ロシア軍は過去24時間で5キロ進軍し、キエフ中心部から15キロの位置まで来ています。

 また、別の部隊が北東部からキエフに迫っていて、キエフ中心部から40キロの地点にいるとしています。

 ただ、そのうちの一部が逆方向に移動しているとして、その意図は分からないとしています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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