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爆撃音の中“820km”を運転 「恐怖と緊張でなかなか寝れないことも…」スーダンから退避の日本人医師語る緊迫の現地|TBS NEWS DIG
アフリカ・スーダンでは衝突を続ける軍と準軍事組織が停戦の延長で合意しましたが、緊張は続いています。現地を逃れたNPO代表の日本人医師が退避の時の緊迫した状況を語りました。
軍と準軍事組織「RSF」の衝突が続くスーダン。双方は現地28日午前0時に迫っていた72時間の停戦期限を、さらに72時間延長することで合意しましたが、これまでも停戦中の衝突は収まっていません。
こうした状況の中、スーダンを退避し、周辺国のジブチに逃れたNPO代表の医師、川原さんはJNNの取材に当時を振り返りました。
NPO法人「ロシナンテス」代表 川原尚行さん
「停戦とはいえ結構爆撃音が鳴り響くことはありましたので、そういう恐怖で常に緊張感があって、なかなか寝れないということもあった」
現地で医療支援を続けてきた川原さんは23日、スタッフとともに首都ハルツームを出発。北東部のポートスーダンまで、およそ820キロを自身の運転で移動しました。30時間かけて自衛隊機に合流、ジブチへと避難することができたということです。
NPO法人「ロシナンテス」代表 川原尚行さん
「日本の自衛隊であれ、外務省であれ、守ってくれて。日本という国に感謝ですね」
状況が許せば、再びスーダンで活動したいという川原さん。医師としては、退避した人たちへの心のケアの必要があるとの考えを示しました。
NPO法人「ロシナンテス」代表 川原尚行さん
「スーダンで生き抜いてきている人ですから強い方が多いのですが、結構な大変な思いもされて深く傷にならなければいいと」
一方、現地では新たな退避の動きも。
武井俊輔外務副大臣
「新たに退避を希望した在留邦人4名、および邦人の家族1名がカナダ政府の協力を受けスーダンを出国」
新たに日本人4人とその家族1人がカナダ軍の輸送機でスーダンを出てジブチに到着。日本人4人のうち2人は子どもで健康状態は良いということです。
外務省によると、退避した日本人とその家族はあわせて65人。
ジブチに滞在する人のうち希望者48人については、間もなくチャーター機で日本へ出発し、日本時間のあす朝、到着する予定です。
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