【速報】原発事故めぐる東電旧経営陣強制起訴 検察官役の指定弁護士が上告(2023年1月24日)
福島第一原発事故を巡り、強制起訴された東京電力の旧経営陣3人に対する東京高裁の無罪判決を不服として、検察官役の指定弁護士が最高裁に上告しました。
東京電力の勝俣恒久元会長(82)ら旧経営陣3人は、原発事故で入院患者など44人を避難させ死なせるなどした業務上過失致死傷の罪で強制起訴されました。
東京高裁は18日の判決で、政府機関が公表した津波地震予測の「長期評価」について、「海抜10メートルを超える津波が襲来するという現実的な可能性を認識させるような情報であったとは認められない」として信頼性を否定しました。
そのうえで、「発電所の運転を停止すべき義務を負わせる事情があったとはいえない」として、3人に対して1審に引き続き無罪を言い渡しました。
検察官役の指定弁護士はこの判決を不服として24日、最高裁に上告しました。
指定弁護士は2審の判決後、「長期評価の信頼性を全面的に否定した判決は到底容認できません」とコメントしていました。
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