「標準的な治療になる最初のステップ」iPS細胞でパーキンソン病改善、承認申請へ 患者「歩きたい」

「標準的な治療になる最初のステップ」iPS細胞でパーキンソン病改善、承認申請へ 患者「歩きたい」

「標準的な治療になる最初のステップ」iPS細胞でパーキンソン病改善、承認申請へ 患者「歩きたい」

 京都大学の研究チームは、iPS細胞(人工多能性幹細胞)を使ったパーキンソン病の治験について、安全性と有効性が確認されたと発表しました。

 京都大学iPS細胞研究所・髙橋淳教授
「iPS細胞を使った細胞移植治療というのが、今後、パーキンソン病治療の標準的な治療になっていく段階の最初のステップとしては、しっかりと踏み出せたんじゃないか」

 京都大学の髙橋淳教授らは2018年、パーキンソン病患者の脳にiPS細胞を移植する手術を世界で初めて行いました。

 パーキンソン病は手足が震えるなどの症状がでる難病で、国内に約25万人の患者がいるとされています。進行すると、最悪の場合、寝たきりになる病気で、根本的な治療法はありません。

 パーキンソン病は、「ドーパミン」という伝達物質を作り出す脳の神経細胞が減ることで発症します。そこで髙橋教授らは、iPS細胞から作り出した神経細胞を脳内に移植することで症状の改善を目指しました。

 頭蓋骨に12ミリほどの穴をあけ、注射器を使って細胞を移植するため、比較的、患者への負担が少ないといいます。

 7人を対象にした治験の結果、健康上の大きな問題は見られず、6人については、移植した細胞から伝達物質のドーパミンが出ていることが確認できた上、そのうち4人については症状も改善したということです。

 髙橋淳教授
「患者さん治してなんぼなんで。まだまだこれがゴールじゃないんで。これからもっと治療を良くしていかないと」

 木下輝人さん。38歳の時にパーキンソン病になりました。

 7年前に取材した際、輝人さんはサポートがあれば車いすからベッドへ移動できていました。

 しかし、現在は症状が進み、ほぼ寝たきりの状態です。

 息子の木下洸希さん(26)
「治らないかもしれないっていう状態とずっと思っていたので、(発表を聞き)少しでも希望があっただけ正直うれしい」

 木下輝人さん
「まず歩きたい」
 
 今後、治験に協力した製薬会社が、年度内にも厚生労働省に承認申請する方針で、パーキンソン病の治療の更なる進展に期待が寄せられます。
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