銃撃戦でシェルター退避「4日間出られない」 水も電気もなく・・・(2022年3月9日)

銃撃戦でシェルター退避「4日間出られない」 水も電気もなく・・・(2022年3月9日)

銃撃戦でシェルター退避「4日間出られない」 水も電気もなく・・・(2022年3月9日)

 家族に別れを告げる警察官・・・。お菓子をあげてもあやしても、子どもは泣き止みません。

 母親:「パパ、すぐ帰ってくるよ。たたかないで。パパ、すぐ帰ってくるよ」

 ここは首都キエフから北におよそ30キロのイルピンです。橋が破壊されたため、代わりに渡された板の上を慎重に歩いていきます。

 ショッピングカートに乗せられて避難する女性の姿も。

 人々が逃げる最中に銃声のような音が響きます。

 ロイターによると、逃げようとした人々が攻撃に巻き込まれたということです。

 取材中のメディアも・・・。

 アララビーTV、アドナン・キャン記者:「私たちはやむを得ず、生き残ったウクライナの人々とシェルターに入ることになりました」

 地下シェルターから伝えるのは、ロンドンに拠点を置くアラビア語の衛星テレビ局に所属するトルコ人の記者とカメラマンです。

 先週土曜日、イルピンから脱出しようとしたところロシア軍の侵攻に遭い、シェルターへ逃げ込みましたが、そこから4日間、出られなくなりました。

 アララビーTV、アドナン・キャン記者:「高齢者、女性、小さい子どもたちがここに集まっています。非常に厳しい状況です。水も電気も、インターネットもありません」

 カメラの照明で照らされたシェルター。高齢者は毛布にくるまっています。

 アララビーTV、アドナン・キャン記者:「私たちは、攻撃が収まるまでここにいなければいけません」

 2人は8日、ようやくイルピンを脱出・・・。直後に送ってきた動画が、こちらです。

 アララビーTV、アドナン・キャン記者:「私たちは、検問所を出るときに『ここから出ればあなたたちは安全よ』と言われました。戦闘の最前線を通り過ぎたからです」

 逃げる際には白い旗を掲げ、持っているものすべてに「PRESS」と書き込んだという2人。その後、ウクライナの検問所にたどり着いたということです。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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