安田純平さん「パスポート発給拒否処分」めぐり国が敗訴(2024年1月26日)

安田純平さん「パスポート発給拒否処分」めぐり国が敗訴(2024年1月26日)

安田純平さん「パスポート発給拒否処分」めぐり国が敗訴(2024年1月26日)

 ジャーナリストの安田純平さんのパスポートを巡る裁判で、東京地裁は発給拒否を取り消すよう命じました。

ジャーナリスト 安田純平さん
「発給拒否を取り消すというのが出たので、そこは喜んでいいところかなと思うんですが、私の旅券が出るかどうかだけではなくて、(外務大臣が)いつでも好きなように(判断)できてしまうのが残っていることが問題」

 フリージャーナリストの安田純平さんがパスポートの発給を拒否されたのは違法などと訴えた裁判。

東京地裁
「外務省が裁量権の範囲を逸脱し、または乱用していたと言わざるを得ず、違法である」

 25日、東京地裁は発給拒否を取り消すよう国に命じる判決を言い渡しました。

 国によるパスポート発給拒否のきっかけとなったのは2015年。内戦下のシリアに取材に入った安田さんが武装勢力に拘束されたことでした。日本政府などの交渉の末、安田さんが解放されて帰国したのは、3年後の2018年でした。

 武装勢力によってパスポートを奪われていた安田さんは2019年に改めて発給を申請。しかし、外務省は安田さんがトルコ政府から入国禁止措置を受けているという理由で発給を拒否したのです。これを不服とした安田さんは、2020年に国を提訴していました。

 裁判で安田さんは、他の国にも渡航できないのは不当などと主張。今回、それが認められました。

ジャーナリスト 安田純平さん
「(旅券発行は)外務省の好きなようにやっている。いつでもそういう扱いになる可能性が皆さんにもある」

 判決を受けてSNSでは、賛否意見が割れています。

Xへの投稿
「また危険な場所で取材するなら、もう政府に助けを求めないで」
「判決は当然。ジャーナリストの自由は国民の知る権利にもつながる」
「政府の一存で移動の自由が制限されるなんて憲法違反」

 一度拘束されたジャーナリストが海外へ取材に行くことは許されないのか。ジャーナリストや国民の移動を国が制限することの是非は。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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