“断水”長期化…2次避難先“3万人分確保も進まず あすから“最強寒波”【報道ステーション】(2024年1月22日)

“断水”長期化…2次避難先“3万人分確保も進まず あすから“最強寒波”【報道ステーション】(2024年1月22日)

“断水”長期化…2次避難先“3万人分確保も進まず あすから“最強寒波”【報道ステーション】(2024年1月22日)

能登半島地震の発生から3週間です。

石川県輪島市の山間部にある集落では22日、地震発生以来、初めて水道が使えるようになりました。
下和雄さん(88):「おー出てきた。あーうれしい。おかげさまで、ありがとうございました。あー本当に泣けるほどや。本当にうれしいことや。皆さん、寒いときに直してもらって、本当に助かります」
下孝子さん(81):「水、出た。あーうれしい。ありがとう。助かりました」

水質検査が必要なため、結果が出るまでは、生活用水となります。
下和雄さん(88):「これで元気でおられる」
下孝子さん(81):「2人で元気でおられたら、一番いいことです」

しかし、こういった場所は、まだ一部で、いまだ6つの市と町で、ほぼ全域が断水しています。石川県の発表では、仮復旧の見通しは、早くて来月末。場所によっては、4月以降となるとしています。

輪島市では、約1万戸で断水が続いています。仮復旧は、早くて来月末の見込みです。珠洲市では、約4800戸で断水。池から水を汲み上げ、給水車で運ぶなどして対応しています。仮復旧は、早くて来月末の見込みです。
珠洲市民:「もっと長いと思っていたので、それくらい早くできたんだと。何年もかかると思っていたので。(水道が)通るのは、うれしい」

県では、2次避難所として、1000余りの施設で、約3万人を受け入れる用意があります。ただ、実際に2次避難した人は2850人と、1割弱にとどまっています。
珠洲市民:「うちの子どもたちも、みんな金沢方面にいるけど、こっちを置いて、そっちに避難するのは…どうしようもなくなったら、行くかもしれない」

県では、2次避難を希望する人のために窓口を設け、ホテルなどの避難先を割り当てています。集合場所と時間を指定され、受付します。避難先は、そのとき、初めてわかります。
2次避難希望者:「小松総合体育館で健康チェック。異常なければ、ホテルに向かう。(Q.いつから希望を)1週間くらい前かな。(Q.ここに来てと知ったのは)先週の金曜日。母親が一緒にいて、高齢で風呂とか入れないので。水がまったく出ないので」

22日現在、輪島市で、2次避難を希望している人は1454人。そのうち、692人が待機状態だということです。市は、事前に、食事の有無の情報がないなど、問題を指摘しています。

県では、亡くなった方のうち、遺族の了承を得られた3人の名前を新たに公表しました。このうち、女性2人は『災害関連死』とされていて、98歳の女性は、避難所で亡くなっています。

能登町では、22日から9つの小中学校が再開されました。始業式を行った松波中学校では、1年生の男子生徒が、亡くなっています。

授業もありましたが、学校は断水したままです。22日の給食は、パンと野菜ジュース。
中学1年生:「いつも昼はカップ麺ばっかりです。(Q.どんなものが食べたい)寿司が食べたいです」

悩んだ結果、集団避難は選びませんでした。
中学1年生:「親のところを長く離れるのが不安もあったので。ギリギリまで考えて、行かないと決めました。友だちもいたので、よかったと思います」

23日から北陸地方には、今シーズン最強の寒波が流れ込む予想です。
気象庁の担当者:「東日本から西日本の日本海側を中心中心に23日から25日、平地・山地ともに警報級の大雪になる見込み。雪雲が流れ込む地域では、降雪が強まる恐れがあります」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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