JR京葉線「快速廃止」も地元猛反発で一転「見直し」へ(2024年1月19日)

JR京葉線「快速廃止」も地元猛反発で一転「見直し」へ(2024年1月19日)

JR京葉線「快速廃止」も地元猛反発で一転「見直し」へ(2024年1月19日)

 JR京葉線の「快速廃止」について、JR東日本は一転して一部を残すことを発表しました。

 千葉市の蘇我駅から東京駅まで43キロを結ぶJR京葉線。通勤快速とラッシュ時の快速を廃止するというJR東日本が発表したダイヤ改正が物議を醸していましたが…。

JR東日本 土沢壇千葉支社長
「大変、極めて異例ではあります。恐らく前例はなかなかないと思いますけれども一部、ダイヤを見直して参りたい」

 JR東日本は今週、一転して「廃止の見直し」を決定しました。混雑の平準化、各駅停車しか止まらない駅の利便性向上などを狙ったものだといいますが、ダイヤ発表後の見直しは極めて異例とのこと。

 背景には沿線の住民や企業、そして千葉市など自治体の猛反発がありました。

千葉市 神谷俊一市長
「将来の都市の発展に関して十分に考慮されていない。私は納得できませんでした」

 JR京葉線といえばディズニーリゾート、マリンスタジアムや幕張メッセなど人気のアミューズメント施設を数多く抱える人気路線。そして、東京と千葉市の蘇我を結ぶ通勤の大動脈でもあります。

 もし、通勤快速の廃止となれば40分程度だった東京-蘇我間が最大60分程度になってしまい、通勤や住民の移動、沿線の経済活動に大きな影響が出てしまうというのです。

X(旧ツイッター)への投稿
「通勤事情を本当に考えているのだろうか」
「通勤快速ありきで沿線に住んでいるのに」

 こうしたなか、不満を持った人物から東京ディズニーランド、東京ディズニーシーなどを爆破するとメールが浦安市などに送られ、警察が警戒にあたるなど物騒な事態に。

 今回の廃止見直しを受けて千葉県の熊谷知事は18日、改めて沿線地域への配慮を求めました。

千葉県 熊谷俊人知事
「JRのダイヤ改正というのは、改正内容によっては沿線地域の利便性、それから地域ブランドの低下に直結を致します。事前に地域に対して十分な理解を得たうえで、慎重に進めていただきたい」

 しかし、この動きは千葉市だけの問題ではありません。実は京葉線の通勤快速の一部は蘇我から先、外房まで運転を行っていて、“サーファーの聖地”として知られる千葉県一宮町にある上総一ノ宮駅も大きな影響を受けてしまうのです。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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