野党「茶番だ」派閥の在り方は…“解消vs必要”自民『政治刷新本部』初会合【報道ステーション】(2024年1月11日)
派閥の政治資金の問題を受けて発足した、自民党の『政治刷新本部』が11日、初会合を開きました。
岸田文雄総理大臣
「政治資金の透明化の拡大ですとか、あるいは政策集団の在り方に関するルール作りですとか、幅広く、この議論を深めていただきたい」
約1時間に及んだ会合。最高顧問の1人である、菅前総理は、派閥の解消を訴えました。
無派閥 菅義偉前総理大臣
「非常に分かりやすいのが派閥の解消。スタートラインとして、そうしたことを進めていく必要がある。(Q.派閥の解消を訴えて、刷新本部メンバーの反応は)皆さん、よく聞いてもらったと思っています。ぜひ議論の俎上(そじょう)に載せて、しっかり方向性を出していく。そのことが大事だと思っています」
初当選以来、無派閥を貫いてきたこの人も…。
無派閥 小泉進次郎元環境大臣
「派閥と政策集団とを、しっかりと区別をして、人と金がついて回るのが派閥だったら、今回は派閥はなくす。この結論以外にはないと思います」
派閥解消を訴える、無派閥の議員。しかし、議論は一筋縄ではいかない見通しです。もう1人の最高顧問を務める、麻生副総裁。岸田総理に対し、こう釘を刺しているといいます。
麻生派 麻生太郎副総裁(関係者によると)
「ルールを守っている派閥が、バカを見るようなことはないように」
関係者によると、派閥の存在自体が悪いのではなく、法律を守っていなかったことが問題であり、若手育成のためにも派閥は必要との認識を示しているということです。
38人のメンバーで構成される、刷新本部。しかし、そのうち最多の10人が安倍派という構図になっています。
野党からは「茶番だ」との声も…。
立憲民主党 長妻昭政調会長
「安倍派の人がメンバー構成の中で最多の10人いる。これは本当に茶番に近いんじゃないか。安倍派の実態についても、きちっと国民の皆さんにお知らせしたうえで、入っていただきたい」
その安倍派の議員の1人は…。
安倍派 太田房江参院議員
「(Q.安倍派の議員が多いことに批判も)多いですか?たまたまね。これ女性局のOBが多いんですよ。(Q.派閥そのものを解消すべきという声も)これは少し議論をしないといけないと思う」
刷新本部を通じて、どこまで改革を進めるのか。岸田総理は年頭の会見で…。
岸田文雄総理大臣
「自民党としてまず取り組めること。例えば、このパーティーの収支についても、党として監査を行う。あるいは、現金から原則振り込みへ移行するべきであるとか、具体的な取り組みは考えられる」
まず取り組むこととして、党として派閥のパーティーの収支報告を監査するなど“存続ありき”の策を示していました。そのうえで…。
岸田文雄総理大臣
「政策集団が本来の目的から外れて、金やポストを求める場になっていたのではないか。こういった国民の疑念があること、深刻に受け止めなければならない」
派閥解消の是非については明言を避けました。しかし、連立を組む公明党からも…。
公明党 山口那津男代表
「菅前総理は無派閥でやってこられた方。無派閥でも総裁になられた方がいるという点で、菅前総理の意見というものも、大いに党内論議の中で生かされていくべき」
政治刷新本部は、今月中に中間取りまとめを行う方針です。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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