宿泊療養か自宅か 空いているのに入れない 医療拠点の近くに “移動式ホテル”も・・・(2022年1月26日)

宿泊療養か自宅か 空いているのに入れない 医療拠点の近くに “移動式ホテル”も・・・(2022年1月26日)

宿泊療養か自宅か 空いているのに入れない 医療拠点の近くに “移動式ホテル”も・・・(2022年1月26日)

 25日時点で3万1030人が宿泊療養か自宅療養のどちらか調整中となっています。一体何が起きているのか。実態を取材しました。

 「宿泊施設」か、「自宅療養」か。あなたはどちらを選びますか。

 新たに開設した東京都の宿泊療養施設。およそ350床ほどあるということですが、受け入れ初日の25日は50人ほどが入所したということです。

 無症状・軽症の人が対象で、看護師も常駐しています。

 部屋は4畳ほどの個室で、従来の部屋から原則出られない施設とは違いフィットネス施設やテレワークスペースも完備しています。

 感染が判明すれば、直接連絡して入所できるため、保健所の負担軽減にもつながるとしています。

 東京都・小池百合子知事:「あと1週間後くらいに立川の方も動かして都合1000床プラスの確保になる」

 ただ、350床あるものの300人ほどの空きがあり、自宅療養を望む声は多くあります。

 1人暮らし:「『施設』だと結構、圧迫されていると聞いているので1人で対応できるのなら1人で対応しようかなと」

 夫婦2人暮らし:「家の中で自由にできるから(施設だと)その部屋でじっとしていなければならない」

 東京都が確保している宿泊療養施設およそ5500のうち、2566人が利用、5割以上が空いていることになります。

 ただ、入院や療養などを調整中の人は3万人を超え、入りたくても入れなかった人もいました。

 夫と長男がコロナに感染・女性(30代):「陽性が判明した日に宿泊療養の窓口に電話をした。『遅くても翌日までに回答します』と返事があって待っていたが、翌々日になっても連絡がなかった」

 都内に住む4人家族の30代の母親です。今月16日に長男が、その3日後に夫が発熱し、陽性が判明しました。

 夫と長男がコロナに感染・女性(30代):「家族が他にいるので、家庭内での感染対策に努めていて、緊張感の中で過ごした」

 女性と次男は陰性だったため、感染した2人が宿泊療養施設に入れないか実に30回以上も保健所に連絡したそうです。

 陽性が判明して4日後、ようやく「これから調整に入る」と連絡が来ました。

 夫と長男がコロナに感染・女性(30代):「上の子もまだ2歳なので状況は分かっているものの、ストレスもたまって毎日荒れていた」

 陽性が判明して5日後、ようやく夫と長男はホテルに入ることができました。

 夫と長男がコロナに感染・女性(30代):「宿泊療養に移る基準が“早い者勝ち”になっているのかな。場合によっては後に電話された人の方が早く入るべきとこもあると思うので、そういったところがどうなのかな」

 空いているはずなのに、すぐ入れない。

 単に“早い者勝ち”という訳ではない事情があるようです。

 東京都・宿泊療養担当者:「一気に大人数を受け入れた場合、翌日からほとんど受け入れられなくなり、その時に優先的に入れなければいけないケースが出るといけないため満室にならないように調整している」

 問い合わせが相次ぐ施設もあります。

 トラックで牽引(けんいん)されるコンテナ。一歩足を踏み入れると、立派な部屋となっています。

 こちらの施設、栃木県では医者が常駐し、中等症1程度の診察もする臨時医療施設としておよそ100室が導入されました。

 デベロップ広報担当課長・小原衣代さん:「自治体から複数(問い合わせを)頂いてます」

 人気の理由は、その“機動性”にあります。

 デベロップ広報担当課長・小原衣代さん:「必要な数を医療の拠点のそばに移設することができるので、運用効率が高くなるところが大きなポイントなのかなと」

 医療機関の近くで患者を療養し、何かあれば医師の力を借りる。

 その治療の場としても使え、爆発的な感染拡大のなか注目を集めています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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