“災害弱者”を守るため…専門家「避難者全体でコミュニケーションを」(2024年1月10日)

“災害弱者”を守るため…専門家「避難者全体でコミュニケーションを」(2024年1月10日)

“災害弱者”を守るため…専門家「避難者全体でコミュニケーションを」(2024年1月10日)

 能登半島地震のように大きな災害が起きると障害者など“災害弱者”の死亡率が高まるとされています。公衆衛生の専門家は「避難者全体でコミュニケーションを」と訴えました。

東北大学 災害科学国際研究所 栗山進一教授
「(今回も“災害弱者”は)周囲も大変なので支援や協力を申し出ること、大変申し訳ないと思っている。これが(東日本大震災の災害関連死での障害者率)『24.6%』に効いてくる。絶対に防がなければいけない」

 東北大学の栗山教授は9日、仙台市内で能登半島地震に関する報告会を行いました。

 栗山教授によりますと、東日本大震災での障害者の死亡率は健常者に比べて約2倍でした。

 当時は防災に関して障害者などの意見が反映される場が限られていたことが背景にあるとしています。

東北大学 災害科学国際研究所 栗山進一教授
「包摂的=『すべての方が誰も取り残されないように』と。女性、子ども、障害者、貧困者。コミュニケーションが非常に大事ということだ」

 栗山教授は2016年の熊本地震で避難所に入った女性が幼い子どもたちの世話に追われ、食事の配給を受けられなかったなどの例を挙げ、“災害弱者”を守るために「コミュニケーションを常に細かく取ってほしい」と訴えました。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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