住宅トラブル多発　前払い金払ったら音信不通に…業者を記者が直撃(2023年10月18日)

住宅トラブル多発　前払い金払ったら音信不通に…業者を記者が直撃(2023年10月18日)

■前払い金払ったのに工事されない　業者が不通に

　インターホンを押して訪ねてきたのは住宅工事の担当者。前払い金を受け取った後、音信不通に…。

　被害者Aさん：「連絡を取ろうとしたが何も反応がなくて。正直、本当に許せないという気持ちしかない」

　北海道千歳市に住むAさん。自宅に屋根付きの車庫を設置するために今年7月、苫小牧市の会社に工事を依頼。自宅にやってきた担当者に前払い金として90万円を口座に振り込むように指示され、従いました。ところが予定の時期になっても工事は始まらず…。

　被害者Aさん：「こちらも不安になって連絡を相手方に取ったら、コロナにかかったりであるとか他の現場の進みも悪くて、ちょっと工事が遅れそうですという話になった」

　同じ会社から同様の被害を受けたBさん。今年7月、車庫の設置を依頼し、担当者に前払い金として50万円を手渡しました。ところが…。

　被害者Bさん：「結局、来なかった。その後（担当者は）音信不通になった」

■住宅トラブル　業者を記者が直撃

　姿をくらませた担当者。取材班は追跡を開始。会社の代表のもとを訪ねて直撃すると…。

　住宅工事会社の代表：「今ですね、どうなっているか。私も（代表を）代わりにやっているような感じなので、（私は）仮の代表なんですよね。名前だけ貸しているような感じで。（会社の）状況は全然、分からない状態」

　担当者に話が聞きたいと代表に依頼。すると、その日のうちに担当者から電話が掛かってきました。

　住宅工事会社の担当者：「（Q.連絡が一切取れず困っている人がいるが？）連絡が取れない…まぁ正直ちょっと私、体調を崩してですね。私が（工事の担当）やっていた方だと思うんですけど、ちょっと動けなかったものですから、連絡していない方もいるのかも。もしくは（連絡）して、ちょっと置いている人なのかな。なんかボーッとして精神的におかしい。思い出せないところもある。人の名前を聞いても思い出せなかったり、メールを見ても何のことを言っているのか分からなかったり」

　取材を進めると、この担当者は過去に外構工事の会社を経営していたことが分かりました。当時のことを知る人は…。

　他の外構会社：「よっぽど資金繰りに困っていて、あり得ないような工事をやっていた。手抜き工事」

　被害者のBさんは警察に相談していることを担当者にメールで伝えます。すると返信があり、担当者が自宅に来ることに。ところが約束の1時間前に突然、断りの連絡が…。

　担当者からのメール：「私なりに納得がいかないので本日の訪問は控えさせていただきたいです。今後は50万円プラスおわび、遅延金として5万円を考えておりました」

　被害者Aさん：「そもそも来る気もなかったのか」

　被害者Bさん：「怒りを通り越してあきれた」

　担当者はAさんとBさんに対して「今月末までに返金する」と言っています。
[テレ朝ｎｅｗｓ] https://news.tv-asahi.co.jp/a>