“崩れたケーキ”おせちにも影響 監修シェフに相次ぐ苦情「2回続いたらおしまい」【羽鳥慎一モーニングショー】(2023年12月29日)

“崩れたケーキ”おせちにも影響 監修シェフに相次ぐ苦情「2回続いたらおしまい」【羽鳥慎一モーニングショー】(2023年12月29日)

“崩れたケーキ”おせちにも影響 監修シェフに相次ぐ苦情「2回続いたらおしまい」【羽鳥慎一モーニングショー】(2023年12月29日)

 高島屋がオンラインで販売したクリスマスケーキが崩れていた問題で、ケーキを監修したシェフに対する苦情の電話が相次いでいるということです。また、お正月に向けておせちの配送が始まりますが、注文した人たちからは「不安の声」が寄せられているということです。

■ケーキ9個購入も…8個が崩れる

「レ・サンス」渡辺健善オーナーシェフ 
「(Q.おせちを出すことに不安は?)毎年、20年くらいやっていることなんで、今までそういう事故は1回もない。20年間」
 
 28日、横浜市にあるフランス料理店「レ・サンス」を訪ねると、31日に出荷するおせちの準備に追われていました。

高島屋 横山和久専務(27日)
「この度は、私どもが販売いたしました冷凍クリスマスケーキが崩れていたことによる、多くのお客様の期待を裏切る結果となってしまいましたこと。誠に申し訳ございませんでした。深くおわび申し上げます」
  
 クリスマスイブに楽しみにしていたケーキが、グチャグチャに崩れて届いた問題。問題となったのは、高島屋がオンラインで販売した5400円のクリスマスケーキです。

崩れたケーキが届いた人
「予想以上の崩れっぷりだったので、びっくりが先に来て、『え!?』ってなっちゃいました」
 
 製造は別ですが、渡辺さんが監修しました。

崩れたケーキが届いた人
「生クリームも卵も使っているので、やっぱり食中毒が心配」

 なかには仕事関係でケーキを9個購入した人もいて、「本来は冷凍状態で届くはずが、9個中8個が崩れていた」といいます。
 
横山専務
「販売をいたしました個数が2879個。お問い合わせがあった1207件のうち、商品・ケーキが崩れていた件数が807件でございます」
 
 販売したケーキのおよそ3割にあたる807件で破損が確認され、その多くが返金となったといいます。

■「ミステリーみたい」首をかしげるシェフ
 
 ケーキを監修した渡辺さんは、こうした事態に首をかしげています。

渡辺さん
「ずっとさっきから(冷凍庫に)出したり、入れたりしていたんで、さすがに半凍りです。イチゴの部分とか水分が多いところはガッチガチ」

 問題となっているケーキと、同じように作られ、梱包された冷凍ケーキは金具で固定されていました。
 
渡辺さん
「5年間やっているんですけど、1回も…」
「(Q.倒れたことはない?)ないです」
 
 スプーンでたたいてみても、簡単には崩れません。かなりの力を加えないと潰れないものを使用し、細心の注意を払っていたといいます。
 
渡辺さん
「ミステリーみたいなことになっているので、僕も正直今はなんてお答えしていいのか分からない」
 
■高島屋「原因の特定をすることは不可能」
 
 高島屋によると「去年もほぼ同数のケーキが販売されましたが、今回のような大きなトラブルは起きなかった」といいます。

 27日の会見で発表された原因の調査結果について、横山専務は次のように述べました。
 
横山専務
「イチゴの入荷が遅れたために、凍結期間が短くなったというところでございます」
 
 高島屋によると、「去年は凍結期間が2週間だったものの、今年はイチゴの入荷が遅れたこともあり、20時間から25時間と大幅に短縮された」といいます。
 
横山専務
「製造工場への集荷からお客様への配送までの全行程におきまして、既定の温度で管理されていたと報告を受けております」
 
 配送エリアについても調査した結果、地域による大きな偏りはなく、次のような結論が出されました。
 
横山専務
「調査報告を受けまして、総合的に確認致しました結果、誠に遺憾ながら原因の特定をすることは不可能という判断に至った次第です」

■相次ぐ苦情「おせちなんか作ってんじゃねえよ」
 
 800個以上のケーキが崩れていたにもかかわらず、「原因の特定は不可能」とした高島屋の結論に、監修した渡辺さんは次のように話しました。 

渡辺さん
「やっぱり僕も真実が知りたいし、あれだけのことが起きてて、絶対に今回真実が分かると思っていたので、こういうふうに分からなかったことは、僕もすごい残念に思っています。どこかに事実あると思うんですけど、そこまで行きつくには調べられないのかなって」
 
 今回の件で、渡辺さんの店には「苦情の電話が相次いでいる」といいます。
 
渡辺さん
「馬鹿野郎とか、何考えてんだとか。『高島屋さんに窓口が一本になってます』というと、ふざけんな、てめえ関係ないだろとか。電話切んなよと言われて。『今、営業中なんですけど』って言うと、ふざけんな。今どっちが大事だと言われて…」
 
 渡辺さんは、クリスマスケーキの監修のほかに、高島屋で販売するおせちの監修と製造も請け負っています。そのため、クレームも絶えません。

渡辺さん
「お前、おせちなんか作ってんじゃねえよとか。そういう電話もきています」
「(Q.キャンセルは?)今のところ常連さんがほとんどなので一応、(おせちの)キャンセルは出ていないんですけど」
 
 おせちの場合は店で作り、冷凍ではなく、より厳重な温度管理が求められるチルドで発送することになっていますが、不安はないのでしょうか。
 
渡辺さん
「うちのお客さんはココ(店)のものを食べたいというのがあるので、チルドにこだわっています。(高島屋からは)ちゃんとチェックが入るらしいです。今回は万全にするんで、その辺はご安心くださいと言われました」
 
 崩れたケーキの調査で原因不明となっていることについては、次のように話しました。
 
渡辺さん
「2回続いたら、ウチ(店は)おしまいですよ。それは、高島屋さんも同じだと思いますけど…」
「(Q.原因が分からない、特定できないということですが?)できるだけ真実が知りたい。今、本当に思っています」

(「羽鳥慎一 モーニングショー」2023年12月29日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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