大規模噴火 溶岩の流れ先「断定できず」/インドの街に濁流 逃げ場なく住民孤立【スーパーJチャンネル】(2023年12月20日)

大規模噴火 溶岩の流れ先「断定できず」/インドの街に濁流 逃げ場なく住民孤立【スーパーJチャンネル】(2023年12月20日)

大規模噴火 溶岩の流れ先「断定できず」/インドの街に濁流 逃げ場なく住民孤立【スーパーJチャンネル】(2023年12月20日)

 アイスランドで起きた大規模な火山噴火で、大量に噴き出した溶岩がどこに流れ着くか断定できず、地元で不安が広がっています。

■大規模噴火で 夜空がオレンジ色に

 氷の国に突如出現した灼熱(しゃくねつ)の世界、およそ4キロにも及ぶ大地の裂け目…噴き出す溶岩の高さは100メートル以上…。アイスランドの南西部レイキャネス半島で始まった大規模な火山噴火。1200℃の溶岩で夜空がオレンジ色に…。

 一夜明けたレイキャネス半島。雪に覆われた大地で火山は溶岩を噴き出し続けていました。噴火口にできる限り近付き、調査を進める研究者たち。

 地元の火山学者:「昨夜は活発で“火の噴水”は150メートルほどまで達していましたが、今は20メートルから30メートルです」

 アイスランド気象庁によると、噴火の規模は当初の4分の1にまで減少しているといいます。一方で、噴火が続くなか、さらに多くの火口が開く可能性があると分析。周辺地域への影響が気になるところですが…。

 ランカスター大学 火山学者 デイブ・マクガービー氏:「現時点では溶岩がどの方向に流れていくか断定はできない。北や西方向に流れていくように見えるが、ひょっとしたら南か東に流れる可能性もある」

 つまり、まだ分からないということ。噴火しているエリアからわずか3キロの場所には漁師町・グリンダビークがあります。住民はすでに避難していますが…。

 グリンダビークから避難した人:「近い将来、私たちが街に戻れるようになるとは考えられない」

 頭を抱える地元住民をよそに、観光客たちは…。

 オランダからの観光客:「びっくりだよ。少し遠いけど溶岩の噴出が見える。これは驚きの光景さ」

 当局は詳しい調査が終わるまで近付かないように呼び掛けています。

■轟音響かせ…インドの街に濁流

 一方で、洪水の被害に苦しむ国も。轟音(ごうおん)を響かせ、流れ落ちる濁流。激しく上がる白い水しぶきとともに麓の街へ向かっていきます。

 ただ、そんななかでも真面目に泥を掃く店の人の姿も。インド南部に位置する街。川は増水、複数の場所で決壊が発生。住宅地へ水が流れ込み、瞬く間に水位が上昇。避難を余儀なくされる住民たち。

 しかし、水から逃れようにも道路は濁流にのまれ、逃げ場がありません。ボートを使い移動しますが、あまりに多くの住民が孤立し順番待ちの状態。

 地元の住民:「家が浸水したから隣の家の屋根に住むしかない」

 インドだけではなく、洪水はアメリカ、オーストラリアなど現在、世界各地で相次いで発生。

 NASAの研究者たちは洪水は地球規模の水循環の現象であり、温暖化の影響でより大きく、より激しい洪水が起きると警告しています。

 現地メディアによると、インド南部は度重なる豪雨でダムの許容範囲を超え、大量の水が放流されたことも洪水の要因になったとみています。 (C) CABLE NEWS NETWORK 2023
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

ANNnewsCHカテゴリの最新記事