“最強寒気”猛吹雪で立ち往生続出…新潟ではJAF依頼3倍「急のつく行動しないように」【羽鳥慎一モーニングショー】(2023年12月19日)

“最強寒気”猛吹雪で立ち往生続出…新潟ではJAF依頼3倍「急のつく行動しないように」【羽鳥慎一モーニングショー】(2023年12月19日)

“最強寒気”猛吹雪で立ち往生続出…新潟ではJAF依頼3倍「急のつく行動しないように」【羽鳥慎一モーニングショー】(2023年12月19日)

 18日の北海道留萌市は、横殴りの雪で視界が悪くなる「ホワイトアウト」も発生しました。今シーズン最強の寒気の影響で、各地で猛吹雪となり、車の立ち往生も相次ぎました。

■留萌市で猛吹雪 “観測史上最大”降雪量

 積もった雪に足をとられ、吹雪は一瞬で景色を白く染めた。日本海も大荒れとなり 波しぶきが高く上がっている。

 18日、暴風雪警報が出ていた北海道留萌市。午前11時までの24時間で、観測史上最大となる77センチの雪が降った。

 留萌市民:「これ今年最高だ、この雪。きょうは今、起きてビックリした」

 留萌市民:「(Q.車はいつから動かしていない?)きのうから動かしていない」「(Q.(車の上の雪は)1メートルくらい?)積もってると思います」

 道の駅の周辺の映像。4日前は遠くの山々が見渡せたが、18日は吹雪で何も見えない状態になっていた。道の駅はなんとか営業したというが…。

 「道の駅るもい」スタッフ:「駐車場に避難されている方が20台ぐらいはいらっしゃいます。そういった方々が(道の駅の)中を利用するというような状況」

 大雪により配達を諦めた鮮魚店もあった。

 長田鮮魚店 長田潤代表:「毛ガニ、カニ系、サケ、いろいろ発送があった。朝、電話来て、きょうは荷物集荷に行けないから、あした以降よろしくお願いしますと」

■“最強寒気”立ち往生 路面凍結か…電柱激突

 仕事の途中でスタックしたという車。4人がかりで押してみるが、動かない。

 作業開始からおよそ10分後、なんとか押して進むことができた。

 車に乗っていた人:「(Q.スタックするとは?)思いませんでした」「(Q.仕事は間に合いそうですか?)大丈夫です」

 留萌市では、視界を遮るホワイトアウト。信号機はぼんやり確認できる程度で標識はかすみ、どこに道があるかも分からない状況になっていた。

 降り続く雪に美唄市では、立ち往生が発生した。

 撮影した人:「もうすぐ2時間、渋滞状況で立ち往生しています。こんな感じで、ずっと車の列で先頭は全然見えません」

 七飯町では、横滑りした車が電柱に衝突。運転していた50代の男性が意識不明の重体だという。

 当時、路面は凍結していて、警察はスリップした可能性もあるとみて調べている。

■肘折温泉で積雪50cm超 屋根にはツララ

 猛吹雪に見舞われる全国屈指の豪雪地帯、山形県の肘折温泉。17日から降り出した雪は、一日で辺り一面を雪景色に変えた。

 積もった雪は、50センチ超えていた。手元の温度計は0.6℃。屋根にはツララもできていて、かなり冷え込んでいる。

 神奈川から訪れた観光客は、こう話す。

 観光客:「思いのほか、雪が降っていて、寒い。弱ってます」

 しかし、地元の子どもたちは大雪に大ハシャギだった。

 江戸時代から続く旅館を訪ねた。

 大友屋旅館 大友久士さん:「滑りやすいので。ようやく肘折温泉の冬が来た」

 慣れているはずの大雪でも、心配事があるという。

 大友さん:「昨年、同じ時期に大雪がありまして、3日間停電。停電すると、我々営業できなくなりますので」

 去年、雪の積もった木が電線に倒れた影響で停電が発生。旅館はお客さんの予約をキャンセルせざるを得ない状況となった。

■肘折温泉 配管詰まり「温泉に入れない」

 そして、今年もトラブルが起きた。

 大友さん:「温泉の配管の一部の所に、湯の花が詰まって。流れが悪いことが分かり、開けて除去する作業を行います」

 肘折温泉旅館組合 斉藤栄輝さん:「流さないと、こちらの旅館のお客さん、お風呂入れないので」

 温泉成分が固まり、配管に詰まったことで、2軒の旅館の温泉が使えない状態に。さらに…。

 大友さん:「温泉は浴用だけでなく、除雪で使ったりする」

 斉藤さん:「屋根から落ちてきた雪を温泉の熱を使って、溶かすことも必要」

 温泉は雪が降る時期には積もった雪を溶かす役目も果たしていたが、配管が詰まり、除雪できない状態に…。

 大雪が降り続くなか、2日間にわたった作業で復旧した。

 農家も、雪対策に余念がない。

 地元農家 伊藤貴之さん:「地下水をくみ上げて、水を出して、雪を消している状況。横に(雪が)たまると押されて、ビニールハウスが潰れる可能性があるので、溶かす」

■JAF依頼3倍 側溝にタイヤが…救出の瞬間

 新潟県長岡市でも、平年の1.7倍となる今シーズン一番の積雪を記録した。

 長岡市で働く人:「今年もこの季節が来たなと。雪の状況も加味して、運転しなければいけない」

 長岡市民:「みんな合言葉が、転ばないように」

 雪に慣れているはずの新潟県の人ですら、警戒する大雪となった18日、JAFのロードサービスには依頼が殺到した。

 JAF新潟支部 ロードサービス課 上越基地 岡田知也班長:「私着きまして、詳しく見させて頂きますので。急ぎますので。寒いので、気をつけて待っててくださいね」

 現場へ急いで向かった。

 JAF隊員:「こちら、バックしたらなりました?」

 依頼者:「カバーみたいなのあるでしょ」

 JAF隊員:「何か引きずってますもんね」

 エンジンルームに異物が入るのを防ぐ、アンダーカバーが雪に当たり、外れてしまったという車が止まっていた。

 アンダーカバーを元の位置に戻し、10分ほどで作業は完了した。

 JAF隊員:「雪がありますと、擦っちゃうかもしれない。ただ、走行に支障がないようにはなっています」

 依頼者:「ありがとうございます」

 休む間もなく、次の依頼が来た。

 除雪車も入っていない山道には、1台の車が止まっていた。側溝にタイヤがハマり、動けなくなっていた。

 依頼者:「(Q.きょうはどうした?)ドライブというか、行こうと思ったら、道を間違えてしまって。ここでUターンしようと思っていたら、ハマっちゃって」「僕ら上越のもっと下の方の人間なもんで、こんなに積もっていると思わないので。普通こんなに(雪が)湿ってないんで、こんなにズルズル滑ることがない」

 作業開始から15分、脱輪していたタイヤを引き上げることに成功した。

 依頼者:「どうも、ありがとうございました。早めに来て頂いて助かりました」

 18日、新潟県内では、脱輪やバッテリー異常などのトラブルが相次ぎ、JAFへの依頼件数は普段の3倍になった。

 岡田班長:「雪って本当に滑るんです。予想以上に滑るんです。速度を抑えていただいて、急のつく行動をしないってことです。急ブレーキ、急ハンドル、急発進などですね」

(「羽鳥慎一 モーニングショー」2023年12月19日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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