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消防士チャリティーカレンダー「ひと肌脱ぎました」貧困家庭の子どものために 沖縄【ワイド!スクランブル】(2023年12月14日)
沖縄県の現役消防士が集まり、自慢の筋肉を惜しげもなく披露したカレンダーが今週、完成した。このカレンダーを制作した理由は、沖縄が抱える子どもたちの問題だった。
■「貧困家庭の子どものため」カレンダー作成
沖縄県の現役消防士がモデルを務め、鍛え上げられた肉体美を披露する「消防士カレンダー」が11日、完成した。カレンダーには「訓練に終わりなし」「苦しい疲れたもうやめたでは人の命は救えない」「安全・確実・迅速 そして愛のあるレスキュー」などと書かれている。
だが、なぜ消防士のカレンダーが製作されたのか。カレンダー製作を立案した現役消防士・佐次田悠平さん(38)に話を聞いた。
佐次田さん:「消防士というのは日頃やっぱり鍛えている方が多いので、そこをちょっとフォーカスしたら、面白いのかなというところですね」
そして、カレンダー製作の目的は、沖縄県が抱えるある地域課題だった。
佐次田さん:「今年から救急隊なんですけど、育児放棄されている家庭もいっぱいあるし。こんな家に住んでいたら、体調を壊すよみたいな現場を見たりとか」
内閣府によると、沖縄県の1人あたりの所得は全国で最下位。「子どものおよそ3人に1人が相対的貧困」と言われ、深刻な問題になっている。救急隊として現場を知る佐次田さんによると、「貧困家庭のなかには、医療を満足に受けられない子どもも少なくない」という。
佐次田さん:「日頃の子どもたちは、消防署とか消防士さんとかに手を振ったりとかですね。僕たちも応援してもらっているので、未来をつくる子どもたちに対して何か還元した方がいいのではないかと」
佐次田さんはカレンダーを作り、収益から経費を除いた全額を病院などに寄付することで、子どもの医療費負担を減らそうと考えたという。
■困難を乗り越えて…消防士カレンダー完成
実は2012年、沖縄の消防士がドクターヘリを整備する資金を集めるため、カレンダーを製作していた。それをヒントにしたのだ。
そこで、クラウドファンディングを立ち上げ、目標100万円で資金を募った。すると、およそ182万円が集まったという。そして11日、ついに完成したのだ。ただ、製作過程ではある困難があったという。
佐次田さん:「『チャリティーとはいえ、消防でこういうことをやれるのか』という意見も結構ありましたし、各組織の見解もバラバラなものですから、このあたりの調整が…」
佐次田さんはカレンダーのモデルには惜しくも選ばれなかったものの、うれしいこともあったという。
佐次田さん:「(自分の)子どもたちは喜んでいました。元々、消防士が好きなので、コンテストも見に来てくれていましたし。コンテストでベストオ-ディエンス賞があって、うちの子がめちゃくちゃ応援してくれたんで、表彰されました。僕たちがこの企画に取り組んで企画をやることで、それを見てくれた子どもたちとか、社会に対して新しく挑戦することへの勇気とか、そういったのを届けられれば。うれしいなと思っています」
(「大下容子ワイド!スクランブル」2023年12月14日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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