「ザリガニ食べよう」東農大が研究 食糧不足に新たな解決策? エビに似た食感(2023年12月12日)
東京農業大学が「ザリガニ」を新たな食材として提唱しました。
■味は? エビに似た食感
主に中国などで人気を集めているザリガニ料理。今月、ケニアの大使館や農林水産省からも人が集まるなか、発表が行われました。
東京農業大学 江口文陽学長:「未利用資源であったザリガニの素晴らしい研究が、食資源につながっていくと感じています」
高たんぱくで成長スピードが早く、生産コストが低いアメリカザリガニを、栄養不足が深刻な地域に食文化として取り入れる研究です。
江口学長:「砂抜きや匂い抜きをすれば、ザリガニも非常に素晴らしい食資源になると感じた」
一体、どんな味なのでしょうか?日本でも、ザリガニ料理が食べられる所がありました。東京・新宿区にある専門店「蝦道(シャドウ)」です。
武隈光希アナウンサー:「ザリガニを食べてみます。エビに食感が似ていておいしく、プリっとしています。うまみが強く、ピリッとした味付けもおいしいです」
店では、中国から輸入した食用ザリガニを使用。武隈アナが食べた「マーラーザリガニ炒め」は、常連が必ず頼む定番料理だということです。
■日本で活用…ハードルも
日本では、どのような研究が進んでいるのでしょうか?研究を行う武田教授は、次のように話します。
東京農業大学 教職・学術情報課程 武田晃治教授:「どういう条件で育てることで、より早く生育するか。あとは食べる肉質の部分を増やすとか。そういった研究すること」
一方、日本でアメリカザリガニを活用するにはハードルがあります。
環境省によると、アメリカザリガニは日本に1927年に27匹が持ち込まれました。現在では、47都道府県で確認されるほど増えていますが、生態系を脅かすとして特定外来生物(条件付き)に指定され、販売目的の飼育などが規制されています。
武田教授は、ザリガニは駆除するだけでなく、食資源としても活用していかなければいけないと話します。
武田教授:「(アメリカザリガニは)食べられない部分は医療用とか、農業用という形で肥料にもなるので。捨てる部分がないという考え方でいいと思います。これからの食糧難になりそうなところ、日本ももし将来そうなった時に、ザリガニにはこんな栄養素が入っていますよとか。一つの資源としての価値を教えていかないといけない」
(「グッド!モーニング」2023年12月12日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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