“世界的当たり年”北海道で20年ぶり低緯度オーロラ目撃 なぜ赤い?今後は見れる?(2023年12月4日)

“世界的当たり年”北海道で20年ぶり低緯度オーロラ目撃 なぜ赤い?今後は見れる?(2023年12月4日)

“世界的当たり年”北海道で20年ぶり低緯度オーロラ目撃 なぜ赤い?今後は見れる?(2023年12月4日)

夜空に浮かぶ赤い光…オーロラです。
北海道の広い範囲で観測されました。
この非常に珍しい天体ショーをこの先、観測するチャンスはあるのでしょうか。

■なぜ赤い?北海道“20年ぶり”オーロラ目撃

(佐々木一真アナウンサー)「20年ぶりに肉眼でオーロラが見れた北海道陸別町です。今後も太陽の活動が活発化する影響でオーロラが観測できる可能性が高いということで、街では大きな期待が寄せられています。」
北海道の夜空を時折、薄い赤色に染めるオーロラ…地平線近くに現れたこの幻想的な光は“低緯度オーロラ”と呼ばれるものです。
(北海道民)「普段見られない光景ですので、国内にいて見られるというのは貴重な経験じゃないかなと思います」
(北海道民)「普通オーロラって外国行ってみるもので、ここら辺では見られないけど 陸別はオーロラの街だからたまには見られるのかなと…」
“オーロラの街”としてPRを行っている陸別町。今回肉眼でオーロラが確認できたのは実に20年ぶりだといいます。町内にある天文台では大きな期待を寄せています。
(銀河の森天文台 中島克仁主査)「このグラフに太陽の爆発(太陽フレア)の状況が出てきます。」
Q.先日、オーロラが見られたときはどういう状況だった?
「(おとといは)グラフのこの部分、山が高くなっている部分」
Q.これがオーロラを発生させている?
「元になった現象です。」
Q.これだけ大きくグラフが振れることは?
「そうですねなかなかないですね…」
陸別町は冬場に晴れる日が多いことや、オーロラが現れる北の方角に市街地などが無く、明かりの影響を受けないことから、観測に適しているといいます。なぜ、今回20年ぶりに肉眼でオーロラが観測出来たのでしょうか?
(中島克仁主査)「北海道で見えるようなオーロラが現れる周期は太陽の活動の周期にある程度依存していまして、11年周期なんですね。今、太陽の活動が活発な時期に入っているのでそういった回数が増えてきている。」
国立極地研究所、片岡氏によると、今回観測されたオーロラは道北から道東にかけて北海道のかなり広い範囲で目撃されています。こうした状況も過去に前例が無いといいます。ではなぜ、北海道で観測されたオーロラは「赤い色」をしているのでしょうか。
夜空を幻想的に彩る、光のカーテン『オーロラ』。太陽から放出されたプラズマの影響で、北極や南極圏でみられる現象です。一般的にオーロラは、高度によって色が異なると言われています。高度150km以上が『赤』、真ん中が『緑』、120km以下が『青』。
こうしたオーロラが、大量のプラズマによって発生範囲が広がると、北海道でも観測できるのですが、低い部分は地平線に隠れ、“赤い部分だけ”が見えるというのです。
(佐々木一真アナウンサー)「こちらがちょうどオーロラが見えた方角、北の方角ということです。(オーロラを)撮影されたのはどのあたりですか?」
「ここですね…」
さらに今後も北海道でオーロラが観測できる可能性が高いといいます。
(中島克仁主査)「今後2,3年太陽の活動が活発な期間に入りますので、オーロラが出るチャンスはまだまだ続くかと考えています。いろんな条件が合わさってやっと見られる貴重な現象といえると思う」
(佐々木一真アナウンサー)「時刻は午後7時過ぎです。吐く息は白く、寒さも肌を刺す様なものとなってきました。星は満点に広がっているんですけれども、北の空を見てみるときょうはオーロラは出ていないようです。」
惜しくも今のところ、オーロラを観測することは出来ていません。しかし、活発な太陽の動きにリンクして先月から世界各地でオーロラが観測されています。
イタリア北東部で定点観測された映像。日が暮れ、山の向こうから光の帯が現れました。中国北東部や北京で見られたのは、北海道でも観測された『赤いオーロラ』です。再来年まではオーロラの当たり年が続くということで、世界各国で幻想的な光景が見られるといいます。

12月3日『サンデーステーション』より (C) CABLE NEWS NETWORK 2023
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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