遺族「パワハラ否定で解決は不可」宝塚“女性死亡”問題で両者が面談(2023年11月27日)

遺族「パワハラ否定で解決は不可」宝塚“女性死亡”問題で両者が面談(2023年11月27日)

遺族「パワハラ否定で解決は不可」宝塚“女性死亡”問題で両者が面談(2023年11月27日)

宝塚歌劇団に所属する女性が死亡した問題で、宝塚と遺族、双方の弁護士が面会した際の内容が明らかになりました。

遺族側の主張:「パワハラが否定されたままで、本件につき合意解決することはありえない」

劇団がパワハラを否定したことに対し、遺族側は、24日、面談の場で、直接、訴えました。
遺族側の主張:「阪急・劇団側が、過重労働とパワハラの事実を認め、謝罪し、被害補償をすることを求める」

劇団側は、弁護士2人に加え、総務担当者も1人、同席したといいます。そして、こう立場を示したそうです。
阪急・劇団側の主張:「調査報告書で認定していないため、特定のパワハラの存在を認めてはいないが、調査報告書に拘泥することなく、遺族の主張を真摯に受け止め、引き続き協議したい。その他の遺族の要求については、認めるべきものは認めるよう前向きに対応していきたい」

この調査報告書について、劇団が「独立したかたちで実施した」と説明していましたが、実際は、阪急グループに関わる弁護士が加わっていたことが発覚しました。
遺族側の主張:「調査チームは、阪急グループとの関係での外部性・独立性がなく、同チームの調査報告書内容を理由にして、パワハラを認めないのは到底納得できない」

劇団側は、調査チームは、第三者委員会ではないが、劇団との関係で独立性があると主張したといいます。

そして、調査チームが、これまで遺族側が提出した資料を劇団に渡していなかったという話もあります。遺族側は、改めて、証拠を提出するとしていて、劇団側は、12月後半に行う2回目の面談で回答するとしています。

さらに、新たな事実も明らかになりました。
おととし9月、労働基準監督署が“専門業務型裁量労働制”で契約する演出助手の休日労働などに関して、『是正勧告』をしていたことがわかりました。亡くなった女性が、ヘアアイロンでやけどをしたころです。

劇団側は、問題点の検証や風土改革について、第三者委員会は設置せず、外部の意見を聞きながら、劇団の責任で進めると話したといいますが、改革はできるのでしょうか。

内情を知る元劇団員は、こう話します。
元劇団員:「自分たちで改革を進めるからには、隠し事せずに誠意を持って、責任あるやり方を見つけてほしい」

今後の協議について、宝塚歌劇団は、こうコメントしています。
宝塚歌劇団:「調査報告書の内容のみにとどまることなく、ご遺族のお気持ちやお考えを真摯に受け止め、誠実に協議してまいる所存です」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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