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現地の国連職員が語る“ガザ地区の今”「強く広がる絶望感との闘い」病院、学校も被害(2023年11月22日)
アメリカなどが仲介するイスラエルとハマスの人質解放交渉が大詰めを迎えるなか、イスラエル軍はガザ地区の病院だけでなく、学校へも攻撃を強めている。学校を支援する国連職員に“ガザの今”を聞いた。
■「学校」が「避難場所」に
イスラエル軍によるガザ地区への攻撃は、一般市民を巻き込み、激化する一方だ。
これまで病院への攻撃が問題視されてきたが、その脅威が今、学校にも迫っている。
番組は、攻撃を受けた学校を運営する国連機関の職員に話を聞くことができた。
UNRWA(国連パレスチナ難民救済事業機関) 清田明宏保健局長:「国連連が運営している学校ですので、人々が命の安全を求めて避難していて、そこが空爆されることは、あってはならないこと」
清田保健局長は、2010年からガザ地区の医療支援に携わっていて、現在は本部がある隣国ヨルダンから支援を行っている。
UNRWAはガザ地区で200もの学校を運営し、30万人もの子どもたちの教育支援を行ってきている。
清田保健局長:「学校は、もともと子どもさんが通ってですね。自分の将来のために勉強して、夢を育みながら毎日通っている『平和の象徴』みたいなところ。将来の夢の架け橋になるところだと思うんですけれども、今回の戦争で、そういう学校がほぼすべて避難所になり、命を守るというか『何とか支えている場所』になっているのは、非常に悲しいですよね」
いまや学校は、多くの市民の避難場所だ。しかし、その場所が空爆にさらされてしまったのだ。
UNRWAが運営する2つの学校が攻撃にあい、少なくとも50人が死亡したという。
■現地の国連職員が語る“つらい出来事”
番組は3週間前にも、ガザ地区の現状について話を聞いたが、その後の支援活動は…。
清田保健局長:「強く広がる絶望感との闘いですよね。絶望感と、なおかつ使命感と、突き動かされて生きた3週間という気がします」
いくつもの戦場を見てきた清田氏にとって、つらい出来事があったという。
現地で働くパレスチナ人スタッフの家族が2人空爆で亡くなり、生き残った家族が治療のためエジプトに向かう時のことだ。
清田保健局長:「パレスチナ難民というのは、一人ひとり難民の番号があるんですけど、それと家族台帳というのがある」
保健局長の清田氏がエジプト側に対し、誰が空爆で亡くなり、誰が治療に行くのかをオンラインで家族台帳を示しながら、1人ずつ説明したという。
清田保健局長:「その時『あぁ、人が死ぬというのは、こういうことなのだな』と。本当にものすごく悲しい思いをしながら説明した。私もなんか言葉が出なくなって、つらいひと時でした…。『戦争というのはこういうものだ』と、ものすごく心に突き刺さった」
■4日間の停戦中に…“人質”を解放
ガザ地区を巡って、事態は大きく動こうとしている。
イスラエルの主要紙「ハーレツ」は、新たな情報を報じた。イスラエル当局者によると、ハマス側との合意案では4日間の停戦中に子ども30人、母親8人、その他の女性12人が解放されることになるという。
これによりパレスチナ人捕虜150人が解放されるというが、大半は未成年者と女性だということだ。
イスラエル政府は、この合意案を閣議で承認した。
■どうなる“出口戦略”…イスラム諸国にも動き
一方で、アメリカとイスラエルで大きく異なるのがガザ地区の“出口戦略”だ。
まずアメリカだが、バイデン大統領は「戦闘後のガザはヨルダン川西岸と同じく、パレスチナ自治政府が統治すべき。イスラエルとパレスチナとの『2国家共存』こそが、双方の安全を確保する唯一の方法だ」と、18日のワシントン・ポストに寄稿している。
一方、イスラエルのネタニヤフ首相は12日のアメリカNBCテレビのインタビューで、「『別の政権』がガザを統治しなければならない」と語ったが、その“別の政権”に関する具体的な言及は『時期尚早』として語らず、イスラエル軍が地域の安全保障を担当するとの方針を示した。
さらに、イスラム諸国による動きもある。
ロイター通信によると、「アラブ連盟」と「イスラム協力機構」はガザの問題について臨時首脳会議を行い、その席でトルコのエルドアン大統領は、イスラエル・ハマス紛争の恒久的解決策を模索する国際的な平和会議開催を提唱したといいます。
また、停戦に至った場合、「破壊されたインフラや学校・病院・水やエネルギー関連施設の復興に努める」と語ったと伝えている。
(「大下容子ワイド!スクランブル」2023年11月22日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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