「ニラ」と「スイセン」区別のカギは“におい”取り違え防ぐポイントを専門家に聞く…(2022年4月12日)
https://www.youtube.com/watch?v=Iiloe2PnJAM
4月7日、京都市の子育て支援施設でニラとスイセンの取り違えによる食中毒が発生しました。京都市保健所によりますと、給食の「ニラのしょうゆ漬け」を食べた園児12人が嘔吐し、一部の園児は発熱したということです。市の医療衛生センターが調査したところ、しょうゆ漬けに使われていたのはニラではなくスイセンだと判明。数年前に施設の職員がニラだと言われ譲り受け、施設内で栽培していたということです。
園児12人は4月11日時点で全員が回復しています。
大阪市立長居植物園の稲冨智洋主任に、ニラとスイセンの特徴について解説してもらいました。
(稲冨主任)「こちらの道沿いに植わっているのが全部スイセンです」
(取材班)「たくさん生い茂っていますね。触るのは問題ないですか?」
(稲冨主任)「問題ないです」
(取材班)「ちょっと触ってみます。ツルツルしていて、割とハリがあって、新鮮なニラという感じですね」
植えられているスイセンを見ても、ニラとそっくりなのがわかります。
(取材班)「こちらは、さっきスーパーで買ってきたニラです。食べられるものです」
(稲冨主任)「並べるとわからないと思います」
(取材班)「素人が見ただけでは一切わからないです。色合いも形も本当によく似ている」
冬場になると白い可憐な花を咲かせるスイセン。しかし、毒がある危険な植物です。
(大阪市立長居植物園 稲冨智洋主任)
「(Qスイセンはどの部分に毒がある?)どこにでも。特に多いのが球根の部分なんですけども、葉っぱにもそれなりに毒性があります」
スイセンが持つ有毒成分「ヒガンバナアルカロイド」は嘔吐・下痢などの消化器症状を引き起こします。加熱処理をしても成分は消えないといいます。我々が気を付けることができるポイントをお聞きしました。
(大阪市立長居植物園 稲冨智洋主任)
「買ってきたものではない自分で収穫したものを簡単に信じて食べないことですね。スイセンは切ったらにおいがしないので、においがしないのにそれをニラだと勘違いして食べないように。ちゃんとにおいを確認して、ニラのあの刺激臭がちゃんとするなと思ってから食べてください」
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