IOC委員に『1冊20万円のアルバム』贈答?補正予算審議の裏で“政治とカネ”問題浮上(2023年11月20日)

IOC委員に『1冊20万円のアルバム』贈答?補正予算審議の裏で“政治とカネ”問題浮上(2023年11月20日)

IOC委員に『1冊20万円のアルバム』贈答?補正予算審議の裏で“政治とカネ”問題浮上(2023年11月20日)

国会では20日から、物価高対策などを盛り込んだ、補正予算案の審議が始まりました。しかし、その裏側では、オリンピック招致をめぐる『官房機密費』に、派閥の収支報告書の『不記載疑惑』と、“政治とカネ”の問題が急浮上しています。

石川県 馳浩知事(17日):「当時、総理だった安倍晋三さんからですね『国会を代表してオリンピック招致には必ず勝ち取れ』と。ここから、今からしゃべることは、メモ取らないようにしてくださいね。『馳、金はいくらでも出す。官房機密費もあるから』。それでね、IOC委員のアルバム作ったんですよ」

党で招致活動を担っていた馳氏。IOC委員105人に、それぞれの選手時代などの活躍を収めたアルバムを贈ったというのです。IOCの倫理規定に抵触しかねない行為です。さらに…。

馳知事(17日):「そのお土産の額、今から言いますよ。外で言っちゃダメですよ。官房機密費使っているから。1冊20万円するんですよ」

官房機密費とは“権力の潤滑油”とも呼ばれ、政府が使途を定めず使える、年間十数億円にも上る予算です。IOC委員への贈答品に使ったと話した馳知事でしたが…。

馳知事(18日):「事実誤認の部分を私自身も確認していますので、発言は全面撤回を致しました。(Q.事実誤認の部分は)改めて昨日の発言は全面撤回を致しました」

機密費を預かる官房長官も…。

松野官房長官:「個別具体的な使途に関するお尋ね、お答えは差し控えている」

さらに、政治と金の問題は岸田総理の足元にも。告発状で「高額な裏金づくりの疑惑がある」と指摘されたのは、自民党の派閥です。所属議員の選挙や総裁選にも投じられる派閥の資金。収支報告書にパーティーなどの収入が記載されていなかったとして、大学教授が刑事告発しました。その額は5つの派閥で、おととしまでの4年間に4000万円に上ります。東京地検特捜部が、担当者に任意で事情聴取を行っています。

岸田派会長 岸田総理:「指摘があるならば、各政治団体で責任を持って点検し、適切に対応すべき」

21日からの予算委員会。野党は、政治と金の問題を追及する構えです。

立憲民主党 安住国対委員長:「もし捜査のメスが入るとなれば、ただ事ではない。野党としても注視していきたい」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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