岸田総理「意思疎通が重要」水産物禁輸の解除は…1年ぶりの日中首脳会談(2023年11月17日)

岸田総理「意思疎通が重要」水産物禁輸の解除は…1年ぶりの日中首脳会談(2023年11月17日)

岸田総理「意思疎通が重要」水産物禁輸の解除は…1年ぶりの日中首脳会談(2023年11月17日)

日中首脳会談が、日本時間の17日午前にアメリカ・サンフランシスコで行われました。

会談が行われたのは、中国側が宿泊するホテル。習近平国家主席が待ち受ける形で、岸田総理がやってきました。1年ぶりの対面です。

習主席:「戦略的互恵関係の位置付けを再確認し、新たな中身を与え、新時代にふさわしい中日関係の構築に努めなければなりません」

岸田総理:「次世代のために、より明るい日中関係の未来を切り開けるよう、力を合わせていきたいと考えています」

尖閣諸島や台湾情勢といった問題が横たわるなか、1時間余り行われた会談。なかでも喫緊なのが、福島第一原発から放出された処理水をめぐる問題です。放出を受け、中国は日本産の水産物を輸入停止にしています。

岸田総理:「日本産食品輸入規制の即時撤廃、これを強く求めました。日中両国は建設的な態度をもって、協議と対話を通じて問題を解決する方法を見いだしていく。こういったことで一致をいたしました」

中国外務省 毛寧報道官:「日本側は中国と歩み寄り、建設的な協議と交渉を通じて、核汚染水問題の解決方法を見つけることを期待しています」

ホタテなどの海産物の卸売りをしている会社。ここ数年、多い月では、ホタテの出荷の8割が中国向けとなることもあったといいます。

水産卸売会社『進風』山田英司課長:「数年かけて育ててきたビジネスがなくなってしまったなと」

個人向けだったネット販売を業務用に拡大したり、中国以外に販路を見出したりして、何とか前向きに取り組んでいますが…。

山田課長:「(Q.中国への輸出分は賄えているか)正直、賄えません。少ないと10キロ20キロの取引量なので、一つの商談がまとまった時“2トン3トン動いていた”ことを考えると、やっぱりすごく少ない感覚です。元通りに戻してほしいです」

首脳会談では禁輸の問題について、今後、専門家レベルの議論を行い、解決につなげていく方針だといいますが…。

岸田総理:「(Q.禁輸解除に向けた動きなのか)まずは、日中間で意思疎通を図ることが重要だと思っています。両国の意思疎通が図られてこそ、具体的な取り組みが進むと考えています」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

ANNnewsCHカテゴリの最新記事