【危険な乾燥】東京“雨なし”22日目 各地で火災…野菜も動物も「水足りない」(2023年1月13日)
雪崩も起きていますが、13日は函館で91年ぶり、青森で35年ぶりなど全国的に記録的な暖かさとなりました。東京は、さらに雨の降らない日が22日目となり、乾燥が続く地域で火災が相次いでいます。
火災直後に撮影された映像。白い煙が住宅を包み込みます。骨組みばかりなった住宅。千葉県船橋市では午後1時ごろ、住宅火災が発生。さらに同じ頃には千葉市でも火事が。午後1時半すぎに「爆発音がした」と119番通報があり、ポンプ車など12台が出動、1人がけがをしたということです。
乾燥でカラカラの日本列島。13日はこんな場所でも。消防が駆け付けたのは、石川県輪島市にある気象庁の施設「輪島特別地域気象観測所」。13日朝、空の気温や湿度、風向きなどを観測する気球を飛ばすための装置から火が出たということです。けが人はいなかったものの、午前9時台の観測ができなかったということです。石川県内は当時、乾燥注意報が出ていました。
また、千葉県の酒々井パーキングエリアでは車から出火。
今年に入ってから東京都内の火事は162件起きていて、去年の同じ時期より、多い数字です。東京23区では先月23日から雨が全く降らず、22日連続で乾燥注意報が発表されています。夜まで雨が降らなければ、もう22日連続で雨が降っていないことになります。ここまで雨が降らないのは24年ぶりのこと。
このカラカラ天気で畑にも影響が。甘くてトロトロな触感が人気の深谷ネギ。今は旬で出荷の最盛期です。
深谷太陽農園・岩井翔農場長:「物自体は、今年は出来がいい深谷ネギになっているが、水分が少し乾燥気味になっているので、1本あたりの重量が落ちてきてしまっているのかな」
今、収穫する分は大きな影響はありませんが今後、心配なのは今、生育中で5月に収穫するネギ。
深谷太陽農園・岩井翔農場長:「雨が降らないと、なかなか成長しない」
上尾市の畑では、ホウレンソウが変色してしまっています。土も水気を含んでいません。先月に収穫する予定だったホウレンソウが、雨が降らないため成長せず、出荷できないといいます。水分を補給しようと水をかけても寒さで凍ってしまうといいます。
人間だけでなく、動物も保湿が必要です。
東武動物公園・疋田喬之さん:「後ろ足とかを見てもらうと(乾燥で)割れちゃっているんです」
乾燥で肌荒れ中のカバのマイちゃん。飼育員が乾燥対策に食用オリーブオイルを吹きかけています。
東武動物公園・疋田喬之さん:「細菌感染なんかすると困るので、予防です」
アフリカの動物のため、日本の冬にはとても弱いカバ。毛も生えてないので直射日光の影響を受けやすく、他の動物に比べ皮膚も弱いそうです。
しかし、カバは水が好きな動物。
東武動物公園・疋田喬之さん:「(Q.潜っちゃうと?)(オリーブオイル)取れちゃう可能性は…」
人間の意のままになりません。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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