#shorts 「金あんだろう」悪質ホスト 「娘が900万円借金」…成人年齢引き下げがきっかけ

#shorts 「金あんだろう」悪質ホスト 「娘が900万円借金」…成人年齢引き下げがきっかけ

#shorts 「金あんだろう」悪質ホスト 「娘が900万円借金」…成人年齢引き下げがきっかけ

国会で悪質ホスト対策が議論されるなか、数百万円にも上る売掛金の被害が、若い女性に集中する実態が明らかになりました。

■娘が「900万円借金」 母親が涙の訴え

 娘がホストクラブに通っていた母親:「話し合おうとしても、ホストと結婚するんだ。ホストの夢を応援するんだ。いくらホストだからだと言っても、魔法にかけられてしまった女の子のようにホストと結婚すると信じて疑わず。恋愛詐欺に引っ掛かる女性が馬鹿で済まされるんでしょうか」

 涙ながらに話すのは、娘がホストにのめり込み、人生が滅茶苦茶になってしまったと訴える女性です。

 娘は大学2年生の時にSNSを通じて男性と知り合い、交際を始めたといいます。

 母親:「当初は私に写真も見せてくれて、医学部の学生だといって、無邪気にはしゃいでいました。(娘は)割と内向的な性格で、バイトも地道にしているような子だったので、最初は本当に彼氏だと思い込んでいました」

 ところが、この男性はホストでした。母親が気づかぬうちに娘はハマってしまっていました。

 母親:「(娘の)部屋におしゃれなウイスキーの瓶が飾られだしました。情けないんですが、それがいわゆるホストクラブで買わされているお酒ということを認識できなかった。それが1つ2つ増えていき、何だろうこれはと思っていたら、ある日、娘の部屋で風俗をしていること、ホストにハマっていることが分かった」

 娘はおよそ3年の間に900万円の借金を負わされた挙句、ホスト側から別れを告げられました。

■“500万円”売掛金を巡り…暴力事件も

 ホストクラブで問題となっている「売り掛け」。いわゆるツケ払いによって返済能力をはるかに超えた借金を背負った女性が、売春や風俗で働かされるというケースが多発し、社会問題となっています。

 11月16日に送検された東京・歌舞伎町のホスト、瀬井聴弥容疑者(35)も売り掛けを巡り、暴力事件を起こした疑いが持たれています。

 瀬井容疑者は9月、未払いとなっている売掛金を回収するため、女性客の勤務先近くまで車で向かいました。

 金額は500万円。これは8月ひと月分だけのもので、この売掛金もあって、瀬井容疑者はこの月、店のナンバーワンになっていました。

 女性は20万円だけ渡し、残りは待ってほしいと頼んだところ、瀬井容疑者は女性の顔を殴ったうえ、「まだ金あんだろ」と言い、ATMで10万円引き出させた疑いがあります。

■消費者担当大臣「深刻な状態を踏まえ…」

 悪質なホストクラブの問題は11月16日の衆議院・消費者委員会でも取り上げられました。

 自見はなこ消費者担当大臣は、次のように話しました。

 自見消費者担当大臣:「悪質なホストクラブにおける消費者被害も消費者行政上の課題の1つとして認識しているが、こういった被害の原因には、風俗営業法、消費者契約法、売春防止法、職業安定法などに接触しうる行為含むものと承知。深刻な状態を踏まえ、まずは現行法に基づいた適切な対応をとりつつ、関係省庁との間において必要な情報の共有などにも努めつつ、何ができるか考えて参りたい」

■なぜ借金する?「男の子に喜んでほしい」

 ホストによる多額の売り掛け。なぜ女性客は、返済能力をはるかに超える借金をしてまで、通ってしまうのでしょうか。

 「売り掛け」の経験あり 20代:「自分の好きな顔の子と話せて、一緒にいられて、一緒にお酒も飲めて、楽しい話ができてという時間が良い。男の子に喜んでほしいし、一緒にいる時間も長くしたいけど、でもお金がないから、じゃあ売り掛けしよう」

 「売り掛け」の経験あり 学生(20):「もっと通いたいし、嫌われたくないとかで、シャンパン入れなきゃ」「担当(推しのホスト)の顔をたてるということで、お金持ってないよってお店行っても、シャンパン売り掛けで入れちゃうとかはある」

■成人年齢引き下げがきっかけに…

 20年以上、歌舞伎町でこうした問題と向き合い、今年7月に悪質なホスト被害を受けた保護者を支援する団体を立ち上げた玄秀盛さん。

 最近は、20歳未満の若い女性がターゲットになることが多くなっているといいます。

 青少年を守る父母の連絡協議会 玄秀盛代表:「去年、成人年齢が18歳になった。2歳下がったというのは、すごく大きいです」

 ホストクラブなどの多額の売り掛けは未成年であれば取り消せますが、去年4月の民法改正で18歳からが成人となったため、18歳や19歳の学生などが狙われているのだといいます。

 玄代表:「(Q.解決のために法整備は?)まずは、ホストによる売掛金禁止。(売り掛けを全面禁止でなく)50万円上限でできないかというが、1店舗50万円だと3店舗で一日150万円になる。それこそ抜け穴ですよと。もう0か100かというスタンスでやらないといけない」

■母親「被害者が犯罪者になっていく連鎖…」

 ホストによって娘の人生を壊されたと訴えていた母親は、次のように話します。

 母親:「(客の女性が)あっという間に囲われて、違法な風俗に仕向けられ、反社会的な行動に走っているのは、連日この報道で明らか。行政に対しては、これ以上被害が拡大しないように、ある意味、被害者が犯罪者になっていくような連鎖を早急に断ち切っていただきたい」

(「グッド!モーニング」2023年11月17日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

ANNnewsCHカテゴリの最新記事