事故直前タイヤ周り気にする素振り?現場でナット5個見つかる 脱輪タイヤが園児を直撃(2023年11月15日)

事故直前タイヤ周り気にする素振り?現場でナット5個見つかる 脱輪タイヤが園児を直撃(2023年11月15日)

事故直前タイヤ周り気にする素振り?現場でナット5個見つかる 脱輪タイヤが園児を直撃(2023年11月15日)

札幌市で14日、改造車とみられる軽自動車のタイヤが外れた事故。走行中に外れたタイヤは、幼稚園からの帰り道だった4歳の女の子を直撃。女の子は、意識不明の重体です。

車から外れたタイヤは、ガードレールの切れ目から歩道に乗り上げ、急な坂道を約70メートル、転がりました。そして、お父さん、お姉さんと一緒に歩いていた女の子にぶつかりました。ただ、タイヤはここで止まることはありませんでした。女の子にぶつかったところから、140メートルほど離れた場所にありました。

事故の起きる10分ほど前、予兆ともとれる映像を見つけました。現場近くに設置された防犯カメラが、事故車両をとらえていました。なぜか、同じ場所をぐるぐる回っていました。この直後に外れる左前側のタイヤを確認するような姿も映っていました。
映像提供者:「侵入する前から音が聞こえていたので、その音が私の敷地内に入って来て、吹かしながら回り始めたので、何やっているのだろうなと。大きな音がしていたので、競技用マフラーがついているなと」

“競技用”とまでわかったのは、長年、車の部品を扱う仕事をしていたからだそうです。

過失運転致傷の疑いで現行犯逮捕されたのは、若本豊嗣容疑者(49)。親族によりますと、もともとは、車の整備士として働いていたそうです。事故を起こした車は、知人名義のもので、若本容疑者が修理をしようとしていたという情報もあります。

今回の事故を起こした車の車種はジムニー。車には、改造が施されていたように見えます。

市販されているジムニーは、軽自動車の規格で設計されたもの。今回の事故車は、タイヤが車体からはみ出していました。タイヤは1センチ以上、はみ出たら、オーバーフェンダーは1センチを超えたら軽自動車の規格に合致しません。公道を走ると、違反になります。

サイズはコンパクトでも、4WD。ジムニーは、自分好みにカスタマイズして、本格的なオフロードを楽しめるのが魅力です。公道で走ることを前提にカスタマイズした車の専門店もあります。

今回の事故を、どう見たのでしょうか。注目したのは、タイヤを外にせり出してつけるための“ワイドトレッドスペーサー”という部品。ドレスアップのためのカスタムパーツです。
県央自動車販売水戸・鈴木光男代表:「これはボディ側からアルミホイールを離す装置。離すのでテコの原理と同じ。遠くにあると、どうしても負荷がかかる。カスタムすると、純正の状態とは、いろんな部分で調整が必要となってくる。定期的に整備工場などでの点検、ドライバーによる日常点検も必要」

事故現場付近では、外れたタイヤを締めていたとみられるナット5個が見つかりました。警察は、ナットが緩んでタイヤが外れた可能性もあるとみて調べています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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