香川県議の海外派遣“高額費用”で批判 渦中の議長が釈明、“逆切れ”も?(2023年11月13日)

香川県議の海外派遣“高額費用”で批判 渦中の議長が釈明、“逆切れ”も?(2023年11月13日)

香川県議の海外派遣“高額費用”で批判 渦中の議長が釈明、“逆切れ”も?(2023年11月13日)

 香川県議らの南米などへの派遣費用が「高すぎる」と批判が出ています。出発前、参加する渦中の議長が初めて取材に応じ、釈明しました。

■市民団体ら署名活動に…県議会議長は

 事の発端は、7月に香川県議会で知事と県議ら8人が南米のブラジルなど3カ国に派遣される計画が可決されたことです。

 海外派遣は、ブラジルとパラグアイ、アメリカを訪問し、現地の香川県人会などと交流する予定です。

 問題となったのは、その費用です。県議1人あたり263万円、総額およそ2100万円という金額に、市民団体らが「高すぎる」として見直しを求める署名活動を始めました。

 署名した香川県民からは「それって、ちゃんと議論したの?ちゃんと、みんなそれで納得いくの?というのを全くプロセスを踏んでなくない?というのが僕たちとしての疑問」「我々の税金を適正に使っているとは思えないというのは、普通に考えれば当たり前のこと」という声が聞かれました。

 その後、派遣される県議は8人から4人に減り、費用も宿泊する部屋のグレードを下げるなどして、県議1人あたり193万円に減額されました。随行する県職員の分も、合わせて総額1432万円に減らしました。

 こうしたなか、県議らが出発する空港で、派遣される1人である香川県議会・新田耕造議長が10日、初めて取材に応じました。

 新田議長:「我々も、一般の方から見れば、確かに高いという気持ちはしました。ただし、地球の裏側へ行くんですよね。本当にすごい日程なんですよね。ものすごく切り詰めているんですよ。多分、僕らもクタクタになる」

■議長が本音を明かす メディアに逆切れ?

 高額な旅費で批判を浴びた香川県議らがブラジルなど3カ国へ訪問するため、空港に現れました。そこで、初めて議長が取材に応じました。

 新田議長:「議員が海外へ行って、いろんな事象を調べてくるというのは、絶対に必要だと僕は思っています。僕の周りでは『ぜひ行ってやってこい』という話しか聞こえない。県の政策において、いろんな賛成・反対ありますよ。そのうえで、我々は大局的な判断をしている」

 新田議長は「旅費の額を1人100万円程度とする」という香川県の議員派遣取扱要領について、「物価や円安、距離などに応じて検討する必要がある」として、これまでの基準に疑問を呈しました。

 一方で、語気を強めて、こんな本音も話しました。

 新田議長:「はっきり言って、自由時間も何もないですよ。我々から言えば、もう少し1日、2日延ばして、いろんな他も見てみたいなって気がします。せっかく行くんですから」

 さらに、メディアが取り上げたことに“逆切れ”するかのような場面もありました。

 新田議長:「おたくでしょ。(記事で)ボーンとお金出すから。僕はいろんなマスコミの方にも、ぜひ一緒に行っていただきたいと話をしています。行かないで、いろいろ批判だけするのはどうかなと僕は思っているんですよ」

 県議らは19日に帰国予定で、その後、派遣の成果を報告する場を設けたいと話しました。

(「グッド!モーニング」2023年11月13日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

ANNnewsCHカテゴリの最新記事