「気持ち悪かった」吹奏楽指導で涙ながらに生徒訴え…市教委「不適切だった可能性も」(2023年3月9日)
大阪の市立中学校の吹奏楽部での指導方法を巡り、市教委が「不適切だった可能性もある」として調査しています。
(当時の吹奏楽部員)
「楽器を吹きたくて部活に入って、楽しみたくてやっているのに、(指導員に)吹かれてその状態で楽器を『吹いて』って。いま考えたら本当に気持ち悪くて」
涙ながらに語る女子生徒。大阪市教育委員会などによりますと、市立中学校の吹奏楽部の指導員の男性(60代)は4年前、部員の楽器などに直接口をつけて吹き方を指導して、そのまま洗わずに返したほか、呼吸法の指導として生徒の腹部を触るなどしたということです。
男性から指導を受けていた女子生徒は…。
(当時の吹奏楽部員)
「(指導員の男性が)普通になめて『これで吹いてみて』と言ったり。仮に嫌なことをされているとしても、一応教えてもらっている立場なので『こんなことやめてください』とか言える勇気がなくて」
学校関係者によりますと、少なくとも十数人の生徒が同様の行為を受けていたということです。別の生徒も…。
(当時の別の吹奏楽部員)
「(指導員が)口をつけるとか全然当たり前じゃないし嫌だったなと思います。気持ち悪いなとは思っていたけど、みんな同じようにされていた」
学校側は男性のこうした指導内容を3年前に把握していましたが、市教委に報告していませんでした。いまだに保護者への説明もないといいます。
(保護者)
「(生徒が)先生に相談に行っているのに、何も別に動きもなくて。(学校は)生徒たちの気持ちとかには寄り添ってもらえていなかったのかなと」
学校側は「直接の取材には応じられない」としています。
男性は現在、大阪市内にある別の公立中学で吹奏楽部の指導をしているということで、市教委は「男性の指導が不適切だった可能性もある」として調査しています。
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